2024.06.10

動画配信での翻訳はどうする?字幕付き動画を配信するときのおすすめのツール7選

動画配信での翻訳はどうする?字幕付き動画を配信するときのおすすめのツール7選

動画配信の際に多言語対応が課題になっていませんか?

国境を越えるビジネスを行っている企業や複数国に拠点を持つ企業にとって、動画を翻訳して配信できると有利に進められるでしょう。

この記事では、動画を翻訳して字幕付きの動画を配信する方法と、動画の翻訳に使いやすいツールを7つ紹介します。

動画を翻訳して配信するメリット

動画を翻訳し、字幕付きで配信することは多様な目的で活用されています。

ここではまず、動画を翻訳して配信するメリットを紹介します。

多言語対応ができる

動画はオリジナルの言語以外でも配信できれば、視聴者層を広げられます。

ビジネスを海外展開したい場合、ターゲットとする国で受け入れられやすい形で情報を発信する必要があります。

商品やブランドの紹介動画を他国語に翻訳すれば、海外マーケティングで効果を発揮します。

社内研修に活用できる

動画を活用して社内研修を行っている場合、翻訳して多言語に対応できると研修の幅を広げられます。

日本の会社で研修に動画を使用する場合、一般的には日本語で制作します。

しかし、海外の人材を採用する場合、日本語の動画では研修が難しいことがあります。

多言語に対応した翻訳ツールを使用すれば、採用した人の母国語に翻訳した動画を用意でき、他の社員と同じ内容の研修をすぐに実施できます

また、動画の翻訳は採用活動にも応用できます。

海外の人材を募集する際には、会社説明会の動画を翻訳して配信することで、企業理念などを理解した上で応募してもらえる可能性が高まります。

音声なしでも視聴できる

動画に字幕があることにより、音声なしでも視聴できるメリットがあります。

動画を翻訳する際には、一般的に音声から他の言語の字幕を作成して表示する方法が用いられます。

電車の中などの公共の場所では、音声なしでの動画視聴のニーズがあるため、字幕対応は視聴率の向上につながります。

また、字幕があると耳に不自由がある人でも視聴できます。

障害者雇用の促進にも役立つため、翻訳での字幕作成は動画配信の効果を上げる重要な対策です。

動画を翻訳して字幕を挿入する流れ

動画配信をするときに、音声を翻訳して字幕にするためには3つのステップが必要です。

ここでは具体的にどのような作業が必要なのかを解説します。

動画の音声の文字起こしをする

動画の翻訳は、音声の文字起こしから始めます。

これまでは手作業などアナログな方法で文字起こしが行われていましたが、音声認識技術の進展により、音声を自動でテキストに変換する方法も普及してきました。

起こした文字を翻訳する

動画の音声をテキストとして書き起こしたら、次に翻訳を行います。

翻訳家に依頼してテキストを他の国の言語に変換してもらう方法もありますが、オンラインサービスや、ソフトウェアを使用して翻訳することも広く利用されています。

動画の音声を翻訳するときには、翻訳前の言葉と翻訳後の言葉の長さをある程度合わせるという視点も重要です。

翻訳された字幕が元の音声と同じ長さでないと、字幕が遅れたり早すぎたりして視聴者が混乱する可能性があるからです。

したがって単純に意訳するだけでは不十分な可能性がありますが、動画音声の翻訳に特化したサービスを活用すると品質は安定します。

また翻訳後のテキストの出来映えは、文字起こし時点のテキストの精度による影響を受けてしまいます。

音声の書き起こしから翻訳まで一貫して対応しているシステムを選ぶと、高い品質が期待できます。

翻訳した文字を字幕として挿入する

翻訳が完了したら、動画に字幕を挿入して配信します。

翻訳したテキストを音声に合わせて表示し、ユーザーにとって違和感がないように仕上げます。

動画配信の際には字幕の表示時間を細かく設定できます。

このとき動画配信サービスを介して動画を翻訳すると、元の音声に合わせて翻訳後の字幕を表示できるため、設定の負担を軽減して配信できます。

動画の音声を翻訳した後、字幕の挿入までスムーズに進めるためにも、動画に合わせた翻訳方法の選定が重要です。

翻訳自体は簡単でも字幕を挿入する際に苦労する場合もよくあるので、字幕挿入にかかる工数も考慮して、使いやすいサービスを選びましょう。

動画の翻訳におすすめのツール7選

動画の翻訳をするときには、さまざまなツールを活用できます。

それぞれのツールの機能には違いがあるため、動画翻訳の目的に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

ここからは、動画の翻訳時に役立つおすすめのツールを7つ厳選して紹介します。

Google翻訳

Google翻訳は、多言語対応でテキストを他国語に変換できるサービスです。

動画の音声を文字起こしして入力すれば、簡単に他国語に翻訳できます。

Google翻訳は、100か国語以上に対応している汎用性の高さが特徴です。

音声入力による翻訳にも対応しているため、文字起こしをせずに動画の音声を直接入力することも可能です。

Google翻訳は無料利用が可能で、機械学習によって日々精度が高くなっています。

個々の動画を翻訳したいときに使いやすいサービスです。

YouTube

オンライン動画共有プラットフォームとして有名なYouTubeには、自動翻訳ツールが備えられています。

視聴者が言語を指定して視聴できる仕組みで、グローバルに動画配信をしたいときに役立つツールです。

YouTubeには自動字幕起こし機能もあるため、他の翻訳ツールを組み合わせて他の国の言語に翻訳した動画を配信できるメリットもあります。

字幕を直接翻訳したあとに、動画自体に字幕を付けて配信することも可能です。

YouTubeを動画配信に使用している場合には便利な機能ですが、他のプラットフォームで動画配信をしている場合には翻訳の手間がかかります。

Google Chrome

GoogleのブラウザであるGoogle Chromeには動画翻訳機能があります。

自動文字起こし機能を設定すると、動画を視聴しながら自動翻訳ができます。

Google Chromeの設定から「ユーザー補助機能」を選び、「自動字幕起こし」をオンにすれば基本設定は完了です。

リアルタイム翻訳をオンにすると、動画の字幕を自動で送信し翻訳が行われます。

Google Chromeの自動翻訳は動画の他にゲームなどの音声など広く対応していますが、2024年5月現在のところ対応言語は英語のみとなっています。

ChatGPT

ChatGPTは、OpenAIが開発した生成AIモデルで、主に文書作成に使用されています。

近年ではテキストベースの応答だけでなく、画像生成などの高度なタスクにも対応しています。

ChatGPTは、文字起こしを行った動画の字幕を翻訳するためにも利用できます。

具体的には、動画の音声を文字起こしし、そのテキストをChatGPTに入力して「○○語に翻訳して」と指示すると、翻訳結果が生成されます。

この翻訳結果を使って動画の吹き替えや、字幕対応が可能です。

ChatGPTによる翻訳は、機械学習によって継続的に改善されています。

Whisper API

Whisper APIは、ChatGPTを開発したOpenAIによる、音声からテキストへの変換を可能にするAPIです。

Whisperのモデルは音声入力を言語化する文字起こしの機能を持っており、Whisper APIを導入すれば、翻訳された文章を出力することが可能です。

Whisper APIは、APIとして提供されているため、自社のソフトウェアに取り入れて活用できます。

文字起こしから翻訳のプロセスを簡略化できる有用なAPIです。

Notta

Nottaは、音声文字起こしの自動化に特化したサービスです。

AIによる音声認識技術を活用し、高精度な文字起こしを可能にしています。

またNottaはリアルタイムでの翻訳に対応しています。

50以上の言語と対応している言語は多岐にわたりますが、2か国語が混在している場合でも柔軟に翻訳できます。

動画の音声を簡便に翻訳するなら、Nottaは便利なツールです。

Webアプリでもスマホアプリでも利用できる点でも利便性に優れています。

zTranslate

zTranslateは、動画の字幕を翻訳することに特化したアプリです。

動画の字幕を自動文字起こしし、翻訳結果を表示できるだけでなく元の字幕も同時表示できる機能があります。

zTranslateは110以上の言語に対応しているため、珍しい言語への翻訳が必要なときにも適しています。

一般ユーザー向けのアプリですが、多言語対応の動画制作にも活用できます。

ただし、zTranslateは動画に字幕がない場合に使用できません。

この場合、あらかじめ文字起こしして字幕を設定した上で翻訳する必要があります。

動画を翻訳して字幕付きで配信するならULIZA

ULIZAは、ビジネス目的で広く利用されている動画配信プラットフォームです。

自社で動画を配信したいというニーズに応えるサービスとして、500を超える企業に採用されています。

自社で動画配信をする際に翻訳した字幕を付けたい場合、ULIZAがおすすめです。

ULIZAには動画の音声を翻訳して字幕にする機能が搭載されています。

ULIZAを使用すれば、動画の文字起こしと翻訳、字幕の設定、そして動画配信を1つのプラットフォームで行えます。

複数のソフトを組み合わせるよりも工数を減らせるため、効率的に動画を翻訳して配信できるサービスです。

ここでは、ULIZAの動画翻訳機能をもう少し詳しく解説します。

AI搭載の自動書き起こしに対応

ULIZAには、AIによって動画の音声から文字に書き起こす機能があります。

字幕機能も搭載されているため、動画の音声から自動生成した文字を字幕として表示し、動画を配信できます。

ULIZAでは配信者がラベルを付けて字幕を作成し、動画に搭載することが可能です。

ユーザーはラベルを選択すると、対応する字幕を表示できます。

自動書き起こしの際には「日本語」や「英語」などの字幕ラベルを付けられます。

複数の言語に対応する字幕を自動生成して提供できる動画配信サービスです。

字幕の自動翻訳機能を搭載

ULIZAは自動書き起こし機能と組み合わせることで、動画の音声を他の言語に翻訳された字幕に変換が可能です。

ULIZAの自動翻訳機能は、直感的に操作できる簡便さが特徴です。

字幕を作成した後、字幕の設定画面から翻訳ボタンをクリックし、以下の3つのパラメータを設定するだけで翻訳が完了します。

・字幕ラベル

・翻訳前言語

・翻訳後言語

また、ULIZAで配信する動画の字幕は、字幕ファイルのアップロードや字幕エディタによる手入力にも対応しています。

外部で作成した字幕をULIZAにアップロードしたり、テロップを入れる目的で字幕を手入力したりして、翻訳するといった使い方もあります。

多言語対応のサポートが充実

ULIZAの標準機能では、自動書き起こしはアメリカ英語とイギリス英語、自動翻訳は英語に対応しています。

英語は世界の共通語として需要が高いため、ULIZAの標準機能に含まれています。

ULIZAでは他の言語の書き起こしや翻訳も可能です。

これらは標準機能ではありませんが、カスタマイズすることで多言語対応ができます。

ULIZAで多言語対応の字幕を作成して動画配信を行いたい場合には、カスタム言語モデルやカスタム翻訳モデルの導入が必要ですが、サポートセンターに問い合わせることで対応してもらえます。

導入後は、自動書き起こしや自動翻訳の設定画面でカスタムモデルを利用して字幕を作成できます。

アジアやヨーロッパなどの国をターゲットにした動画配信にも、ULIZAは使いやすいプラットフォームです。

まとめ

動画の翻訳は、AIの音声認識技術と自然言語処理技術の進化により、より簡便かつ正確に実施できるようになっています。

動画の音声から文字を起こして翻訳し、字幕をつければ多言語対応が可能です。

翻訳した動画を配信するなら、動画配信プラットフォーム上で翻訳できるULIZAがおすすめです。

簡単な操作で動画の音声から字幕を自動生成し、翻訳した字幕を挿入できます。

また、英語対応の動画を継続的に配信したいときにもULIZAが便利です。

英語から日本語、日本語から英語への翻訳の需要は高いため、いつでも気軽に動画を翻訳できるインフラを整えましょう。

カスタマイズすれば他言語にも対応できるので、翻訳した字幕を挿入した動画の配信にULIZAを活用してみましょう。

配信から、ビジネスを加速する。

「 ULIZA 」は様々な事業の可能性を拡げるための配信プラットフォームです。
あらゆるビジネス動画配信を、多彩な機能、専任のチーム体制とともに、
ワンストップでサポートしていきます。

この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部

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