2023.09.22
ストリーミング配信とは?メリットやダウンロード配信との違いを解説

動画コンテンツの視聴の際に、「ストリーミング」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、具体的にどういうことかと問われたら、答えられる人は少ないのではないでしょうか。
ストリーミング配信とは、インターネットを介した映像や音楽を再生する方式のひとつ。今回はストリーミング配信とはどういうことか、メリット・デメリット、ダウンロード配信との違いなどを紹介します。
目次
ストリーミング配信とは?
ストリーミング配信とは、その名のとおりストリーミング技術を使った動画配信のことです。インターネットを介した配信の方式で、「オンデマンド配信」と「ライブ配信」の2種類があります。
ダウンロード配信は、動画コンテンツのデータをすべて、PCやスマホなどのデバイスにダウンロードしてから再生する方式です。デバイスのストレージ容量を圧迫してしまうことに注意が必要であり、アニメやドラマなどのコンテンツの場合は、不正コピーを防止する仕組みを入れる必要があります。
ストリーミング配信は動画コンテンツのデータをパケット化(一定の容量ごとにデータを分割してまとめる)して、ダウンロードしながら順次デバイス上で再生する方式です。視聴までに時間がかからず、ストレージの容量を気にせず視聴できます。視聴後はデータがメモリから消えるため、デバイスに動画のデータが残ることもありません。
オンデマンド配信
オンデマンド配信は、完成した動画コンテンツをストリーミング配信する方法です。あらかじめ動画コンテンツをストリーミングサーバーにアップしておき、ユーザーはアクセスしたタイミングでデータを読み込みながら視聴します。
オンデマンド配信についてはこちらもご覧ください。
オンデマンド配信とは?意味やメリット・デメリット、配信方法を解説
ライブ配信
ライブ配信は、生放送で動画を配信する方法です。撮影した映像をエンコード(短時間で送信できるようにデータを圧縮する)し、リアルタイムでストリーミング配信します。配信と視聴のタイミングはほとんど同時。オンライン会議やウェビナーなども、ストリーミング配信の一種です。
ライブ配信についてはこちらもご覧ください。
ライブ配信とは?メリットや注意点、配信の流れを解説
ストリーミング配信のメリット
ストリーミング配信にはさまざまなメリットがあります。以下でストリーミング配信のメリットを紹介しましょう。
すぐに視聴開始できる
ストリーミング配信では動画ファイルをすべてダウンロードする前に再生されるので、見たいタイミングですぐに視聴が可能です。
デバイスとインターネット回線さえ整っていれば、待ち時間なくいつでも動画コンテンツが視聴できます。通勤や通学中、家事や仕事の合間など、ちょっとしたタイミングでも利用しやすいでしょう。
容量を気にしなくていい
ストリーミング配信は動画ファイルをダウンロードして端末内に保存しないので、デバイスの空き容量に関わらず、再生できるメリットもあります。
内容にもよりますが、動画コンテンツは1時間程度であっても1~2GB程度の容量があり、ストレージを圧迫します。ストリーミング配信であれば、再生時間の長い動画コンテンツでも、ストレージ容量を気にせず気軽に視聴を楽しめるでしょう(通信量は気にする必要があります)。
デバイスにデータが残らない
ストリーミング配信は、動画のデータをパケットという細かいファイルにして、デバイスに送ります。パケット化されたデータは、視聴が終わればキャッシュが残りません。このため、前述のようにストレージ容量を圧迫しないというメリットがあります。
ストレージにデータが残らないため、コピーされたり流用されたりする心配もないでしょう。著作権の管理が必要な作品や、機密情報を含んだ社内向けのセミナー動画などでも、安心して配信できます。
ストリーミング配信のデメリット

ストレージ容量を気にすることなく、空いた時間に気軽に動画を楽しめるストレージ配信ですが、メリットばかりではありません。ストリーミング配信のデメリットも紹介します。
視聴動画の質が通信環境に依存する
ストリーミング配信のデメリットは、視聴動画の質が通信環境に依存することです。ストリーミング配信を視聴するときは、インターネット環境が必要です。インターネットに接続していても通信状況が不安定な場合は、映像や音声が途切れてしまうこともあり、快適に視聴できない場合があります。
通信制限がかかることも
ストリーミング配信では、動画コンテンツのデータ容量や、視聴時間に応じたデータ通信を行います。そのため、データ容量無制限の通信環境でなければ、通信制限がかかる可能性があります。
メディアプレーヤーが必要
ストリーミング配信のデータは、特有の圧縮形式になっています。視聴のためには、ストリーミングに対応したメディアプレーヤーをダウンロードしておかなければなりません。ただし、メディアプレーヤーは無料で入手できるものも多いです。
ダウンロード配信とは?
ダウンロード配信とは、サーバーにアップされているコンテンツの動画ファイルを、PCやスマートフォンなどのデバイスにダウンロードしてから再生する配信方法を指します。
ストリーミング配信がインターネット環境での視聴に限定されるのに対し、ダウンロード配信は動画ファイルをデバイスにダウンロードし、ダウンロード後はオフライン環境でも視聴できることが大きな違いです。
ただし、ダウンロード配信は動画の再生まで時間がかかったりデバイスの容量を使ったりするため、メリットとデメリットを理解することが重要です。
ダウンロード配信のメリット
ダウンロード配信にはどのようメリットがあるのでしょうか。主なメリットを見ていきましょう。
インターネット環境に依存しない
ダウンロード配信のメリットは、インターネット環境に依存せず、いつでもどこでも動画視聴できる点です。ダウンロード時はインターネット環境が必要となりますが、ダウンロードしてしまえばオフラインで動画を視聴できます。
インターネット通信ができなかったり通信が不安定になったりする移動時やWi-Fiのない外出時でも、快適に動画が視聴可能です。
データ通信量を気にしなくていい
ダウンロード配信は、データ通信量を気にせずに動画視聴ができることがメリットです。スマートフォンでストリーミング配信の動画視聴をする場合、モバイル回線の契約プランによっては通信制限がかかることも少なくありません。ダウンロード配信なら、事前にWi-Fi環境でダウンロードしておけば、データ通信量は気にする必要なく視聴を楽しめます。
ダウンロード配信のデメリット
ダウンロード配信にはメリットがある一方、デメリットもあります。ダウンロード配信の代表的なデメリットを解説します。
ファイルサイズに応じたストレージ容量が必要
動画ファイルは容量が大きいため、デバイスの容量を圧迫することが、ダウンロード配信のデメリットです。PCやスマートフォンなどのデバイスにストレージ容量に余裕がない場合は、ダウンロードしたい動画をすべて保存できない可能性があります。
ダウンロードする場合は、ストレージ容量の大きいデバイスを選択したり、不要なファイルやアプリケーションを削除したりして、空き容量を確保しなければなりません。
すぐに視聴できない
ダウンロード配信は、ダウンロードに時間がかかり、すぐに視聴できない点もデメリットです。ダウンロード配信は、ダウンロードが完了するまで再生ができません。容量が大きい動画ファイルは、インターネット環境によってはダウンロードに時間がかかります。
コンテンツ数が限られている
コンテンツ数が限られていることも、ダウンロード配信のデメリットといえるでしょう。通信環境の発展に伴い、多くのコンテンツ配信サービスが、ダウンロード型の課金モデルから「サブスクリプション」と呼ばれる月額課金制のストリーミング配信に移行しており、ダウンロード配信のコンテンツは限られています。
また、著作権の関係でダウンロードに対応していない作品もあるため、ストリーミング配信よりも視聴できるコンテンツが少ない傾向にあります。
ストリーミング配信とダウンロード配信の比較
ストリーミング配信とよく比較されるのが、ダウンロード配信です。今でも動画コンテンツの内容によっては、ダウンロード配信のほうが適している場合があります。ストリーミング配信とダウンロード配信の違いをまとめました。
■ストリーミング配信とダウンロード配信の違い
ストリーミング配信 | ダウンロード配信 | |
リアルタイム再生 | できる | できない |
デバイス保存 | できない | できる |
ストレージ空き容量 | 不要 | 必要 |
インターネット通信量 | 視聴の都度かかる | ダウンロード時のみかかる |
オフライン再生 | できない | (ダウンロード後)できる |
両方の特徴を持つプログレッシブダウンロード
上記のように、ストリーミング配信とダウンロード配信は、反対の特徴を持ったものです。しかし、双方の特徴を持った「プログレッシブダウンロード」も存在しています。
プログレッシブダウンロードは、「疑似ストリーミング」とも呼ばれ、動画コンテンツのデータをダウンロードしながら再生する配信技術です。デバイスに一時ファイルとして保存され、ダウンロードしたところまで、オフラインでも繰り返し視聴できます。
容量の大きな動画コンテンツはダウンロード配信と同様に再生までに時間がかかる、同時視聴者が多いとサーバーに負担がかかって快適に視聴しにくいといった注意点もあります。
企業に向いている動画配信方法は?
企業が行う動画配信の方法は、セキュリティ面を考慮すると、ストリーミング配信が向いています。
企業の動画配信の主なケースとして、「従業員向けの社内研修やマニュアル」や「経営者のメッセージ」、「顧客向けのセミナー・イベント」などが挙げられます。社内向けの動画コンテンツは、これまでに蓄積したノウハウや独自技術などの機密情報が含まれることが一般的です。また、社外向けの動画でも、サービスを利用している顧客、または見込み顧客向けのセミナーなど、配信対象を限定しているコンテンツは少なくありません。
配信対象を限定する動画の場合、Webサーバーを使ったダウンロード配信だとファイルの流失や不正な持ち出しといったセキュリティリスクが懸念されます。特に機密情報が含まれている動画の場合は、流出することで事業への悪影響やブランドイメージの毀損などのリスクも考えられます。一度流出してしまったコンテンツは止められないため、企業が動画配信を行う場合は特にセキュリティ対策が重要です。
ストリーミング配信であれば、動画ファイルをダウンロードできないため、セキュリティリスクが低く、企業の動画配信に適しています。セキュリティ機能がある動画配信サービスを利用すれば、効率的かつ安全に配信できるでしょう。
ストリーミング配信を理解して最適な動画配信を
ストリーミング配信はインターネットを介した動画の配信方式です。基本的にダウンロードせずに動画コンテンツを視聴するため、デバイスの容量を気にする必要なく、また機密情報を含んだ動画でもセキュアに配信できます。ただし、何でもストリーミング配信がいいというわけではなく、動画コンテンツの内容によっては、ダウンロード配信が適している場合もあるでしょう。視聴者に合わせて最適な動画配信を行ってください。
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この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部
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