2025.01.22
セミナーをオンデマンド配信する方法|メリットや活用シーンを解説

セミナー動画を配信する際には、目的や内容に合わせた最適な配信方法を選ぶことが重要です。オンデマンド配信は、ライブ配信とは違った独自のメリットがあります。
この記事では、セミナーのオンデマンド配信が持つメリットや具体的な活用シーン、さらに実施方法について解説します。オンデマンド配信の特性を理解し、効果的に活用することで、セミナーの価値を最大限に引き出しましょう。
目次
オンデマンド配信とは

オンデマンド配信とは、ユーザーが希望するタイミングで視聴できる配信方法です。サーバー上に保存された動画に、権限を持つユーザーがアクセスして視聴できます。
これに対してライブ配信は、リアルタイムで行われる配信方法です。ライブ配信には臨場感や双方向性のコミュニケーションといった強みがありますが、視聴時間が限定されるため、見逃しが発生する可能性があります。
セミナーをオンデマンド配信で開催する方法

セミナーをオンデマンド配信するときには、動画の準備が必要です。以下に基本的な流れを解説します。
セミナー内容を企画する
まずは企画を立てることから始まります。オンデマンド配信では一時的なトレンドではなく、視聴者に価値を感じてもらえるような普遍的な内容を目指しましょう。このようなセミナー動画とすることで、自社の資産として長期的に活用できます。
企画を立てる際には、まずターゲットとなるユーザー層を調査し、視聴者がどのような情報を求めているのかを把握します。例えば、課題解決やスキル向上に役立つテーマは高い関心を集めやすいでしょう。
ターゲットに響く内容を企画することで価値あるコンテンツとなり、オンデマンド配信の効果を最大化できます。
配信プラットフォームを決める
セミナーのオンデマンド配信には、適切な配信プラットフォームが必要です。YouTubeなどの無料プラットフォームを利用することも可能ですが、セキュリティ面やビジネス用途を考慮すると、有料の専用プラットフォームが適しているでしょう ます。有料の配信プラットフォームは、セキュリティの高さに加えて大量の動画データを保存できるストレージ容量を備えています。また、視聴データの分析やアクセス権限の管理機能があれば、視聴者の行動やニーズが把握でき、次回セミナー内容の改善に役立ちます。
セミナー動画を撮影する
配信方法が決まったら、セミナーの撮影を行います。実際の会場で聴衆を集めて撮影する方法のほか、オンデマンド配信用として撮影スタジオなどで収録することも可能です。撮影した動画は編集を前提とするため、途中でのミスや説明の誤りは気にする必要はありません。最終的な動画に必要なカットを十分に撮影しておきましょう。
動画を編集する
撮影したセミナー動画は、編集作業を通じて魅力的なコンテンツへと仕上げます。編集では、全体の構成を整えるためにトリミングを行い、不要な部分をカットして流れをスムーズにすることが基本です。また、重要なポイントを強調するために字幕やテロップを追加すると、視聴者が内容を理解しやすくなります。セミナーの印象を強めるエフェクトや効果音の使用、BGMの追加なども効果的です。複数のバージョンを制作して比較検討することで、より効果的な動画に仕上げられます。
動画を配信する
セミナー動画が完成したら、配信を開始します。配信方法には、専用サイトで登録者が自由に視聴できる形式や、登録者にURLを送付する形式などがあります。
オンデマンド配信では情報流出の防止や視聴状況の確認をするために、登録者限定で視聴できる仕組みがあると良いでしょう。登録者管理機能を備えた動画配信プラットフォームを利用することで、効率的な運用が実現できます。
セミナー動画をオンデマンド配信するメリット

セミナーのオンデマンド配信には、ライブ配信とは異なる独自のメリットがあります。
以下に主なメリットを解説します。
編集によって完成度を高められる
オンデマンド配信では、編集を加えた完成度の高い動画を配信できます。ライブ配信ではリアルタイムのため編集が不可能ですが、オンデマンド配信では公開前に動画を編集して品質を高められます。
セミナー映像にテロップや要点を整理した表・グラフを追加することで、より分かりやすい内容になります。また撮影した動画に問題がある場合は撮り直しも可能なため、一定水準以上の完成度に仕上げられます。視聴者からのフィードバックをもとに編集や修正を重ねることで、セミナーの品質を常に最良 な状態に保つことが可能です。
リスク管理が可能
現在の社会では、発言の内容が問題視されると、大きなトラブルに発展する可能性もあります。ライブ配信はリアルタイムで視聴者に届けられるため、予期せぬ発言やミスがそのまま配信されてしまうリスクがあります。
一方オンデマンド配信では、録画したセミナーを配信前に編集できるため、リスクを軽減することが可能です。問題となる可能性がないか事前に確認し、修正した上で公開することでトラブルの発生を防げます。オンデマンド配信は、事前にリスクを管理できる点で、ライブ配信よりも安全な選択肢といえます。配信内容に責任を持つ必要がある企業や団体にとって信頼性の高い方法です。
長期的に収益化できる
オンデマンド配信は、セミナー動画を長期的に収益化するために適した方法です。一度制作した動画を有料で配信すれば、継続的な収入が期待できます。
セミナー動画のオンデマンド配信では、単品販売とサブスクリプションのどちらでも提供が可能です。複数の価値ある動画を用意することで、視聴者ニーズに応えながら収益の最大化が見込めます。
セキュリティ対策を強化できる
オンデマンド配信は、セキュリティ対策を強化しやすい配信方法です。視聴者を限定する仕組みを導入できるため、情報漏洩や不正視聴のリスクを低減できます。どの程度のセキュリティ対策ができるのかは、プラットフォームによって様々です。例えばULIZAでは、IDとパスワードを使った認証や、視聴者ごとに個別のURLをメールやSMSで送付する方法などが採用されています。またIPアドレスを基にしたアクセス制限や、同時ログインを防ぐ仕組みを設定することも可能です。
ライブ配信よりも開催しやすい
ライブ配信は、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取れる臨場感が魅力ですが、実施には多くの準備が必要です。安定したネットワーク環境、Webカメラや音響設備などの機材が欠かせない他、トラブルを未然に防ぐための周到な準備も求められます。特に、ネットワークの不安定さや機材の不具合が発生すると、配信の質に大きな影響を与えます。一方オンデマンド配信は、あらかじめ編集された動画を配信するだけなので、ライブ配信に必要な機材の準備が不要です。また、事前に動画の品質を確認できるため、トラブルのリスクが少なくスムーズに開催できます。
ユーザーがいつでも視聴できる
オンデマンド配信は、ユーザーが都合の良いタイミングで視聴できます。ライブ配信では、興味があっても予定が合わず参加できないことがありますが、オンデマンド配信なら時間を気にせず視聴できます。
オンデマンド配信は、より多くのユーザーにコンテンツを届けるために効果的な手法です。
視聴履歴を取得して活用しやすい
オンデマンド配信では、視聴履歴のデータを取得し、分析に活用できます。登録ユーザー限定で配信する場合、ログインやURLクリックといったアクションが必要となるため、誰がいつどのセミナーを視聴したのかを正確に記録できます。
視聴履歴を分析することで、ユーザーの関心やニーズを明確にし、セミナーの人気度や評価を客観的に判断できます。また継続的に配信を行うことで、時間の経過に伴う需要の変化やトレンドを追跡でき、 新たなセミナーの企画時に役立つでしょう。
オンデマンド配信によるセミナーの活用シーン

オンデマンド配信によって開催するセミナーは、様々な目的で活用されています。
以下に代表的なシーンを紹介します。
商品やサービスの販促
商品やサービスをプロモーションするセミナーは、オンデマンド配信と非常に相性の良い方法です。視聴者が自分の都合に合わせて視聴できるため、リアルタイム参加が難しい潜在顧客にも幅広くアプローチできます。
この形式のセミナーでは、まず視聴者が抱える課題を明確にし、解決策として自社の商品やサービスを提案する流れが効果的です。具体的には、商品の特徴や利用方法、得られるメリットなどを丁寧に解説し、視聴者に価値を伝えます。また、商品の利用シーンや成功事例を盛り込むことで、実際の活用イメージを具体的に示せます。
最後に、自社の商品が課題解決に適している理由を分かりやすく説明することで、視聴者に納得感を与え、購買意欲を高めていきます。
音楽やスポーツなどのレクチャー
音楽やスポーツに関する技術レッスンは、動画を活用した解説がとても効果的です。オンデマンド配信を利用すると、視聴者は動画を繰り返し視聴しながら、実際に手を動かして練習を進められます。
例えば、楽器の演奏方法を動画で実演すれば、視聴者は手元を確認しながら演奏を試みることができます。動作を視覚的に確認できるため、文章や口頭での説明よりも理解がしやすくなります。スポーツのレクチャーでも、フォームや動作を正確に再現するための具体的な指導が、動画を通じて伝わります。
ライブ配信では進行速度に合わせなければならず、内容を十分に理解しきれない場合がありますが、オンデマンド配信なら必要な箇所を巻き戻して何度も見直すことができます。
塾や予備校などの講義
塾や予備校の講義をオンデマンド配信で提供することで、いろいろな学習ニーズに対応できます。例えば、欠席した生徒に対する補講教材としての活用や、授業内容を十分に理解できなかった生徒が復習する際の教材としても効果的です。
講義をオンデマンド配信することによって、教室の賃料や講師の人件費を削減し、経営効率の向上も期待できます。
社内研修の実施
社内研修をオンデマンド配信で行えば、社員が自分のスケジュールに合わせて受講する柔軟な環境を提供できます。社長や役員の講話や外部講師によるセミナーを録画して配信することで、当日に参加できなかった社員にも内容を共有できます。オンデマンド配信は、社員全員に情報を均等に伝えるために有効な手段です。
顧客のアフターフォロー
顧客のアフターフォローとしてセミナーを実施する場合、オンデマンド配信が有効です。顧客に有益な情報を提供することで再購入を検討してもらったり、関連サービスに興味を持ってもらったりして新たな購買行動を促せます。
また商品を購入した顧客から、「使い方がわからない」「活用方法を知りたい」「応用のノウハウを教えてほしい」といった問い合わせが寄せられることがあります。このような問い合わせに対して、詳しいセミナー動画を制作しオンデマンドで配信すれば、顧客が動画を視聴して自己解決できます。
オンデマンド配信でセミナーを収益化するならULIZA
セミナーのオンデマンド配信には、動画配信プラットフォームULIZAの利用をおすすめします。ULIZAは独自の配信サイトを簡単に作成でき、多数のセミナー動画を配信できるストレージを確保したプラットフォームです。
ULIZAのイベント配信プラットフォームでは、セミナー開催に必要な作業が一括して行えます。セミナーのサイトやランディングページの制作から申込者の管理、アクセスURLの配信、視聴履歴の記録、アンケートの実施まで対応しています。
また、アナリティクス機能によって過去のセミナーの視聴者ごとの分析も管理できるので、データを今後の企画に活用できます。
まとめ
セミナーのオンデマンド配信は、収益目的での販売だけでなく、商品やサービスの販促や顧客フォローなどの用途に活用できます。
オンデマンド配信を効果的に活用するためには、多様なシーンに対応できる配信プラットフォームが便利です。ULIZAは、ライブ配信とアーカイブ化の両方に対応しており、セミナー終了後も長期的に活用できる仕組みが整っています。また、イベント管理機能が充実しているため、運営の効率化も可能です。
オンデマンド配信セミナーの配信プラットフォームには、ULIZAがおすすめです。ぜひ活用いただき、効果的なセミナー運営を実現しましょう。

この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部
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