2025.09.29
YouTubeの限定公開動画を共有する方法は?具体的な手順と注意点を解説!

近年、社内研修や教育、販促やサポートに動画を活用する企業が増えています。
そこで注目されているのが、YouTubeの限定公開機能です。
これは、URLを知っているユーザーだけが視聴できる仕組みで、特定の関係者や顧客のみに情報を届けたい場合に最適です。
この記事では、YouTubeの限定公開の仕組みや共有の仕方、注意点について詳しく解説していきます。
目次
YouTubeの限定公開とは?

世界中で人気を集めているYouTubeには、
・公開動画
・限定公開動画
・非公開動画
上記3つの種類があります。
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
公開動画
公開動画は、その名の通り全世界に向けて公開されている動画のことです。
YouTubeの検索結果や関連動画にも表示され、誰でも好きなタイミングで視聴できます。
そのため、情報を多くのユーザーに届けたい場合や、認知を獲得したい場合におすすめです。
限定公開動画
今回のテーマでもある限定公開動画とは、特定の条件を満たすユーザーだけに公開される動画のことです。
限定公開に設定しておくと、YouTubeの検索結果や関連動画に表示されなくなります。
動画を視聴するためには、URLから直接アクセスしなければなりません。
非公開動画
非公開動画は、YouTubeの中で最も厳重なプライバシー設定です。
公開動画や限定公開動画とは異なり、アップロード者が指定したアカウントのみが動画を視聴できます。
当然、関連動画や検索結果にも表示されず、URLを知っていてもアクセスできないため、機密性の高いコンテンツを投稿したいときにおすすめです。
YouTubeの非公開設定については、下記の記事で詳しく解説しています。
YouTubeの非公開設定を徹底解説|公開範囲の違いとビジネスでの活用方法まで詳しく紹介
YouTubeの限定公開はどんな場面に適している?

YouTubeの限定公開動画は、社内限定や特定顧客に向けた動画配信など、クローズドなシーンに向いています。
ここでは、より具体的なシーンを紹介します。
社内向けの研修動画
新人研修やコンプライアンス研修、管理職向けのセミナーなど、社内向けの研修動画を見せたい場合は、限定公開が有効です。
メールや社内チャットでURLを共有することで、簡単に視聴機会を提供できるため、素早く情報を届けられます。
その他、チームメンバーへのフィードバックやセミナー動画の配信などにも向いています。
オンライン講座
オンライン講義やセミナーなど、特定のユーザーに向けて情報発信をしたい場合も、限定公開がおすすめです。
限定公開動画として設定しておくことで、ユーザーに対して特別感や限定性をアピールできるため、アクションを促しやすくなります。
ただし、URLを知っていれば誰でも視聴できるため、情報漏洩を防ぐ工夫が必要です。
コミュニティ向けの限定動画
コミュニティメンバーに向けて情報発信を行いたい場合も、限定公開が最適です。
オンライン講義やセミナー動画と同じく、コミュニティ向けの限定公開動画を投稿しておくことで、非会員に対して特別感を演出できるため、新規加入を促しやすくなります。
また、会員専用のコンテンツを充実させておけば、お得感や満足感が高まるので、さらなるファンの獲得にも繋げられるでしょう。
求職者向けの説明動画
YouTubeの限定公開を、採用活動に利用している企業も多くあります。
会社紹介動画や社員インタビュー動画などを限定公開で共有することで、求職者に自社の雰囲気や魅力を伝えやすくなります。
限定公開動画の視聴を選考ステップに加えれば、ミスマッチの防止や志望度の向上などにも繋がるため一石二鳥です。
また、URLを知っているユーザーのみ視聴できるため、特定の求職者や人材紹介会社に共有するといった使い方もできます。
YouTubeの限定公開動画を共有する方法

限定公開動画は、公開範囲を設定した上で、適切に共有しなければなりません。
ここでは、パソコンとスマホそれぞれの共有方法を解説します。
パソコンの場合
パソコンで限定公開動画を投稿する際の手順は、下記の通りです。
1:YouTubeにログインする
2:画面右上の「作成ボタン」をクリックする
3:「動画をアップロード」を選択し、動画ファイルをドラッグ&ドロップする(もしくはファイルを選択する)
4:動画のタイトルや説明文を入力する
5:公開設定の項目で「限定公開」を選択する
スマホの場合
スマホで限定公開動画を投稿する際の手順は、下記の通りです。
1:YouTubeアプリを開く
2:画面下部にある「+」をタップする
3:「動画アップロード」を選択し、スマホ内の動画ファイルを選択する
4:動画のタイトルや説明を入力する
5:公開設定の項目で「限定公開」を選択する
下記の記事ではYouTube以外の限定公開の方法も解説していますので、気になった方はチェックしてみてください。
動画を限定公開で配信する方法って?YouTube以外のサイトや注意点も解説!
YouTubeの限定公開を活用するメリット

数ある公開設定の中で、限定公開を活用するメリットとは一体何なのでしょうか。
ここでは、代表的なメリットをいくつか紹介していきます。
【主なメリット】
・ターゲットを絞って動画を公開できる
・情報漏洩リスクの低減に繋がる
・希少性や限定感を演出できる
ターゲットを絞って動画を公開できる
YouTubeの限定公開を活用することで、対象者を「URLを知っているユーザー」に絞れるため、情報を届けたい人、あるいは必要としている人だけに届けられます。
ターゲットを絞ることで、よりコアな内容の動画を作りやすくなるため、ユーザーの満足度向上や信頼獲得にも繋げやすくなるのです。
ターゲットに合わせて伝える情報を変えていきたい、あるいはコントロールしていきたいと考えている企業は、公開動画と限定公開動画をうまく使い分けてみてください。
情報漏洩リスクの低減に繋がる
限定公開を活用することで、情報漏洩リスクの低減に繋げやすくなります。
公開動画とは異なり、誰でも自由に視聴できるわけではないため、特定のユーザーにしか知られたくない内容や、社外秘の情報なども共有しやすくなります。
ただし、検索エンジンや動画一覧には表示されませんが、URLを知っていれば誰でも視聴できてしまうため、万全なセキュリティ性を求めている企業には向いていません。
希少性や限定感を演出できる
動画コンテンツを使って多くのユーザーを集客したい場合は、希少性や限定感を演出することが大切です。
誰でも見られる動画で興味付けをして、そこからクローズドな環境に誘導して限定公開動画を視聴してもらうという一連の仕組みができていれば、スムーズにファンの獲得に繋げられます。
YouTubeの限定公開を活用することで、動画自体に「希少性」や「限定感」を持たせられるため、ユーザーの視聴意欲が高まります。
限定公開は、マーケティング施策の一環としても機能しますので、売上アップやファンの獲得を狙っている企業はぜひ活用してみてください。
YouTubeの限定公開を活用するときの注意点

YouTubeの限定公開動画にはさまざまなメリットがありますが、いくつか注意点も存在しています。
ここでは、代表的な注意点をいくつか紹介していきます。
URLを知っていれば視聴できる
先ほども解説したように、YouTubeの限定公開動画は、URLを知っていれば誰でも視聴できます。
URLを不正共有されなければ情報は守られますが、ユーザーが第三者にURLを公開してしまえば、意図していないユーザーにまで情報が届いてしまうため注意が必要です。
一般公開動画に比べればセキュリティ性が高く、情報漏洩のリスクも低いですが、完全なるクローズド環境というわけではないため、そのコンテンツが本当に限定公開に適しているのかどうかをじっくり吟味しましょう。
すでにアップしている動画を限定公開にするのは危険
一般公開している動画を、あとから限定公開にすることも可能です。
ただ、その場合はURLを知っている誰かが動画を拡散してしまう恐れがあります。
そうなれば、限定公開の意味が無くなってしまうため、情報の機密性が高い場合は、最初から限定公開動画としてアップすることをおすすめします。
再生リストに追加されると公開される
限定公開で盲点になりやすいのが、再生リストの存在です。
YouTubeでは、関連する動画を1つにまとめて再生リストを作れます。
限定公開動画を再生リストに追加した場合、全てのユーザーに動画が公開されてしまうため、限定公開の意味が無くなります。
仮に誤って限定公開動画を再生リストに追加したとしても、YouTube側から通知が来ることはないため、意図せず広範囲に共有されてしまう可能性があるのです。
このようなトラブルを避けるためにも、限定公開として投稿した動画は再生リストに追加しないようにしましょう。
限定公開動画の販売は禁止されている
動画コンテンツを有効活用してビジネスを加速させていきたいと考えている方の中には、限定公開動画を販売したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
たしかに、限定公開動画は希少性や限定感を演出できるため、クオリティの高い動画であれば「購入したい」というユーザーが現れるかもしれません。
ただ、残念ながらYouTubeでは、限定公開動画の販売は禁止されています。
収益化の手段として有料コンテンツを提供することは可能ですが、それにはYouTubeが指定する方法を用いる必要があるのです。
万が一限定公開動画を販売してしまった場合、規約違反となり、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があるため注意してください。
YouTubeの限定公開が不安なら「ULIZA」がおすすめ!

YouTubeの限定公開は、特定のユーザーだけに情報を届けたい場合に最適です。
しかし、YouTubeの限定公開は「URLを知っている人なら誰でも視聴できる」という特徴があるため、不正共有によって第三者に公開されてしまう可能性があります。
また、先ほども解説したように、YouTubeでは限定公開動画の販売が禁止されているため、場合によっては機会損失に繋がってしまうこともあります。
このようなリスク・デメリットを解消しつつ、特定のユーザーに情報を届けていきたい場合は、企業向けの動画配信プラットフォーム「ULIZA」を活用するのがおすすめです。
ULIZAは、視聴制限やID・パスワード管理、ドメイン設定や視聴人数の制限など、セキュリティ機能が充実しています。
無料トライアルも利用できるので、気になる方はぜひ活用してみてください。
まとめ
YouTubeの限定公開は、特定の視聴者に向けて手軽に動画を共有できる便利な機能です。
近年では、研修や限定セミナー、コミュニティ配信など幅広い用途で活用されていますが、URLが流出してしまえば、条件を満たしていないユーザーも視聴できてしまいます。
つまり、完全クローズドな環境ではないということです。
また、限定公開動画の販売はYouTubeの利用規約で禁止されているため、機会損失に繋がってしまうこともあります。
これらのリスク・デメリットを解消し、スムーズかつ効率的に限定動画を活用していきたい場合は、企業向けの動画配信プラットフォーム「ULIZA」の活用を検討してみてください。

この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部
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