2024.03.13

Zoomウェビナーのアーカイブ配信とは?配信方法やメリットを解説

Zoomウェビナーのアーカイブ配信とは?配信方法やメリットを解説

コロナ禍を経て、アーカイブ配信はライブ配信よりも多くの人に視聴してもらえる動画配信として注目されています。まずは手軽にZoomウェビナーを使ってアーカイブ配信を始めてみようと考えている人もいるかもしれません。

ここでは、アーカイブ配信の概要やメリット・デメリット、Zoomウェビナーでのアーカイブ配信方法について解説します。

アーカイブ配信とオンデマンド配信・ライブ配信との違い

アーカイブ配信とは、オンラインでライブ配信した映像データを録画しておき、いつでも視聴できるように配信サーバーにアップロードして配信する方法を指します。

ほかの動画の配信方法として、よく混同されるのがオンデマンド配信やライブ配信です。どのような違いがあるのかそれぞれ見ていきましょう。

オンデマンド配信

オンデマンド配信とは、映画やドラマといったパッケージ化された動画や収録した研修講座などの動画を視聴者がいつでも見られるようにする配信方法を指します。

いつでも視聴できる点はアーカイブ配信と同じですが、アーカイブ配信はライブ配信を前提にしているのに対して、オンデマンド配信はライブ配信に限らず、あらゆる映像コンテンツが対象です。オンデマンド配信のひとつに、アーカイブ配信があると考えるとわかりやすいでしょう。

ライブ配信

配信する日時を決めて、リアルタイムで動画配信する方法をライブ配信といいます。ライブ配信は、チャットやコメントなどを通してリアルタイムで視聴者と相互にコミュニケーションを図れる点が大きな魅力です。オンデマンド配信やアーカイブ配信では得られない、臨場感や一体感があります。

一方のアーカイブ配信は、録画した動画なので、リアルタイムで相互にコミュニケーションをとることは難しいでしょう。

ウェビナー動画をアーカイブ配信するメリット

ウェビナーとは、Webとセミナーを合わせた造語で、インターネットを使って開催されるセミナーやイベントを指します。ウェビナー動画をアーカイブ配信するメリットをご紹介します。

視聴回数が増える

アーカイブ配信は、ライブ配信に比べて視聴回数が増えるというメリットがあります。アーカイブ配信は、配信サーバーにアクセスすればいつでも動画を視聴できるので、ライブ配信では都合がつかなかった視聴者を獲得することができます。また、魅力的なコンテンツであれば、同じ視聴者が何度も再生するため、視聴回数の増加も期待できるでしょう。

セミナーや研修の場合は、ライブ配信で理解できなかった箇所を繰り返し視聴でき、学習効果を高めると同時に視聴回数も増加する可能性があります。

よりクオリティの高い配信ができる

よりクオリティの高い配信ができることもアーカイブ配信のメリットです。アーカイブした映像データは、そのまま配信するだけでも視聴者の獲得を見込めますが、わかりやすく編集・加工すれば、より完成度の高い映像を配信できます。

例えば、「時系列を入れ替えて理解しやすくする」「不要な部分をトリミングする」「注釈のテロップを挿入する」などの工夫が挙げられます。

幅広く活用できる

作成した動画は、アーカイブ配信だけでなく、セミナーやイベントで映像を流したり、営業のプレゼンテーション資料として案内したりと、幅広く活用できます。顧客やパートナーなどの社外利用だけでなく、新入社員向けの研修コンテンツとしても活用できるでしょう。

コストを削減できる

アーカイブ配信のメリットは、ライブ配信に比べてコストを削減できることが挙げられます。ライブ配信は、企画・宣伝をはじめ、会場設営や機材準備、進行のための人員配置など、多くの予算や人的なリソースが必要になります。一方のアーカイブ配信は、ライブ配信の録画を公開するため、作業は編集と配信のみです。

より多くの視聴者を獲得するには、配信頻度も重要な要素のひとつです。しかし、予算によってはライブ配信を高頻度で実施するのが難しい場合もあるでしょう。そのようなときは、アーカイブ配信を上手に活用することで、コストや人手をかけずに多くの視聴者を獲得できます。

ウェビナー動画をアーカイブ配信するデメリット

ウェビナー動画のアーカイブ配信は、多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。アーカイブ配信の主なデメリットを解説します。

視聴者の反応が見えづらい

ウェビナー動画をアーカイブ配信するデメリットとして、視聴者の反応が見えづらいことが挙げられます。アーカイブ配信は、視聴者が任意のタイミングで再生するので、リアルタイムでの双方向コミュニケーションをとることはできません。また、セミナーや教育系のイベントの多くは、質疑応答を設けて参加者の理解を促しますが、アーカイブ配信の場合はリアルタイムで登壇者への質問はできません。アーカイブ配信では、視聴者の満足度や理解力が伝わりにくいといえるでしょう。

視聴者の集中力が途切れやすい

アーカイブ配信はライブ配信のようなリアルタイムでのコミュニケーションが図れないため、視聴者のモチベーションを維持しにくく、集中力が途切れやすいというデメリットもあります。
動画を分割して1本あたりの視聴時間を短くしたり、見所だけをまとめたダイジェスト版を作成したりして、視聴者を飽きさせない工夫が必要です。

ライブ配信の視聴回数が下がる可能性がある

事前にアーカイブ配信を行う旨を告知すると、時間の制約があるライブ配信の視聴回数が下がってしまうケースも少なくありません。ライブ配信ならではの魅力を伝えるなどして、ライブ配信とアーカイブ配信の役割を明確にすることが重要です。

アーカイブ配信とは?メリット・デメリットや注意点を解説
https://research.play.jp/164/

Zoomウェビナーを使ってアーカイブ配信を行う方法

Zoomウェビナーは、ウェビナーに特化したサービスで、大勢の視聴者に向けたウェビナーでよく使われています。ここでは、Zoomウェビナーでアーカイブ配信を行う3つの方法をご紹介します。

Zoomでウェビナーをレコーディングし、動画リンクを共有する方法

Zoomウェビナーでアーカイブ配信する一番簡単な方法は、Zoomでウェビナーをレコーディングし、動画リンクを共有することです。具体的な手順を見ていきましょう。

1. Zoomにサインインして、ホーム画面の「ウェビナー」を選択し「開始」をクリックする

2. Zoom画面下部にある「レコーディング」をクリックし、「クラウドにレコーディング」を選択して録画を開始する

3. ウェビナーが終わったら、レコーディングの停止をクリックする

4. 「終了」をクリックし、「全員に対してウェビナーを終了させる」をクリックする

5. ホーム画面の「レコーディング」を選択し、録画したコンテンツのリンクをコピーする

6. 共有したいメンバーにリンクのURLを送る

Zoomウェビナーのスケジュール時に「オンデマンド」の設定をする方法

Zoomウェビナーでは、スケジュール時にオンデマンドの設定をすることで、アーカイブ配信が可能です。ウェビナーが終了したら、映像がZoomクラウドに保存され、アーカイブ配信を視聴できます。

手順は以下のとおりです。

1. Zoomにサインインして、ホーム画面から「ウェビナー」を選択し「ウェビナーをスケジュールする」をクリックする

2. 登録欄の「必須」にチェックをいれる

3. オプション欄の「ウェビナーをオンデマンドにする」にチェックをいれ、同時に「ウェビナーを自動的にレコーディングします」にもチェックが入ったことを確認する

4. ウェビナー終了後、アーカイブへのリンクが表示される

Zoomでウェビナーをレコーディングし、動画配信プラットフォームにアップロードする方法

録画したZoomのウェビナーを動画配信プラットフォームにアップロードするというアーカイブ配信方法もあります。ここでは、Zoomのウェビナー動画をYouTubeにアップロードする方法をご紹介します。

手順は下記のとおりです。

1. Zoomウェビナーのホーム画面から「レコーディング」を選択し、公開したい動画をクリックしてダウンロードする

2. YouTubeにアクセスして、画面右上のビデオアイコンを選択し「動画をアップロード」をクリックする

3. 1の動画をアップロードする

4. コンテンツのタイトルなどを入力する

5. 公開設定を行う

6. 動画リンクをコピーして共有する

YouTubeで「限定公開」のアーカイブ配信を行う際は、拡散リスクがあることに注意が必要です。YouTubeの場合、公開設定を「限定公開」としてもURLを知っていれば誰でも視聴できます。YouTubeの「限定公開」は、機密情報を含む動画配信には不向きといえるでしょう。

ウェビナー動画をアーカイブ配信する際のポイント

アーカイブ配信を行う際、より多くの視聴者に見てもらうために押さえておきたいポイントがあります。主なポイントを解説します。

アーカイブ配信のリンクの公開は迅速に行う

セミナーやイベントが終了したら、アーカイブ配信のリンクはできるだけ早く公開するようにしましょう。特に、事前にアーカイブ配信することを予告していた場合は、視聴者が公開を待っている可能性があります。セミナーやイベントに興味を持っている視聴者の機会を逃さないスピーディーな対応が重要です。

アーカイブ配信の視聴期限を設定する

視聴期限を設定して、注目が高まっているうちにできるだけ多くの視聴者を獲得するのも、アーカイブ配信する際のポイントのひとつです。いつでも視聴できるのがアーカイブ配信のメリットでもありますが、いつまでも視聴できる状態にしておくと、先延ばしにされてしまうケースも少なくありません。また、情報の鮮度という観点でも、視聴期限を設けることをおすすめします。

「限定配信」「◯月◯日まで」などの視聴期限を設定しておけば、「今のうちに見ておこう」という視聴の後押しになるでしょう。

ウェビナー動画をアーカイブ配信する方法の選び方

アーカイブ配信を行う方法は、Zoomウェビナーを利用するほか、アーカイブ配信の機能を持つ動画配信サービスを活用する方法があります。

より多くの視聴者の獲得を目指す場合は、動画配信サービスの活用がおすすめです。多くの動画配信サービスは、動画編集のサポートを受けられるだけでなく、視聴者の行動分析機能があります。ウェビナーの反応や費用対効果を振り返ることで、今後のコンテンツの最適化や新たなテーマを考えるための検討材料にもできます。動画配信サービスによって機能は異なるため、アーカイブ配信を行う目的に合わせて動画配信サービスを選ぶことが重要です。

ウェビナー動画をアーカイブ配信するなら「ULIZA(ウリザ)」がおすすめ

ウェビナーのアーカイブ配信は、ライブ配信に比べて視聴者や視聴回数を増やせるといったメリットも多い一方で、視聴者の反応が見えにくく、集中力が途切れやすいというデメリットもあります。

こうしたアーカイブ配信のデメリットは、動画配信サービス「ULIZA(ウリザ)」を活用することで払拭できます。ULIZA(ウリザ)では、ライブ配信をすると自動的にアーカイブが作成されWeb上で編集が可能です。AIによる自動編集機能もあるため、映像編集の専門ソフトや特別なスキルも必要ありません。また、動画配信の分析機能もあるため、動画コンテンツの改善にも役立てることができます。
ULIZA(ウリザ)なら、動画配信に慣れていない人でもすぐに動画配信を実施できるでしょう。
アーカイブ配信を行うなら、ぜひ「ULIZA(ウリザ)」をご検討ください。

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この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部

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