2024.04.04

YouTubeライブ配信の限定公開とは?メリットや設定方法を解説

YouTubeライブ配信の限定公開とは?メリットや設定方法を解説

YouTubeのライブ配信方法には、誰でも視聴することができる「公開設定」と、特定のユーザーのみに配信される「非公開設定」、そしてURLを共有したユーザーのみが視聴できる「限定公開設定」の3つがあります。

本記事では、YouTubeライブ配信を行うときの3種類の公開方法の特徴や、限定公開を行うメリットと注意点、設定方法について解説します。

YouTubeライブ配信の限定公開とは、公開範囲を限定できる配信方法のこと

動画配信プラットフォームのYouTubeでは、ライブ配信の方法を3種類から選択でき、その中のひとつである「限定公開」は、公開範囲を限定できる配信方法のことを指します。限定公開の配信を視聴できるのは、基本的に配信URLを知っている人のみです。

YouTubeの配信方法には、視聴者を特定しない方法と視聴者を限定する方法があります。細かく分けると「公開」「非公開」「限定公開」の3つがあり、それぞれが持つ機能は下記の表のとおりです。

■公開設定による違い

公開非公開限定公開
URL共有⚪︎×⚪︎
チャンネルセクション
追加
⚪︎×⚪︎
検索結果、関連動画、
おすすめに表示
⚪︎×⚪︎
チャンネルに投稿⚪︎××
登録チャンネルフィードに表示⚪︎××
コメント投稿⚪︎×⚪︎

限定公開は、検索結果や関連動画、登録チャンネルフィードにも表示されません。しかし、限定公開を利用すれば、配信URLを通じて簡単に配信を共有でき、チャンネルセクションの追加もできる柔軟さがあります。コメント投稿機能もあるので、SNSを利用していない視聴者や、異なるSNSユーザー間でのコミュニケーションを図ることもできるでしょう。

YouTubeライブ配信の限定公開設定手順

では、YouTubeライブ配信を限定公開するには、どのように設定すればいいのでしょうか。ここでは、YouTubeライブ配信で限定公開を行うための手順について解説します。

設定準備

まずはライブ配信を行う準備をしましょう。配信に備え、Webカメラ付きのPCやマイク、ヘッドセットなどがあると便利です。さらに、三脚や照明、オーディオミキサーやOBSなどの配信ツール、ビデオカメラとキャプチャーボードなどを使用することで、映像のクオリティを上げることができます。

機材の準備のほかには、YouTubeを事前に設定することも必要です。WebブラウザでYouTubeを開き、Googleアカウントでログインします。Googleのアカウントがない場合は新規作成してください。YouTubeにログインした後は、下記の手順に従って設定してみましょう。

1. 画面右上の「作成」をクリックし「ライブ配信を開始」を選択する

2. チャンネルのプロフィールに名前やハンドルネームを入力し、「チャンネルを作成」を選択する

3. 「ライブ配信へのアクセスのリクエスト」の画面が表示された後、電話番号の確認を行う

4. 確認完了後、24時間後にライブ配信が可能になる旨のメッセージ画面に遷移したら事前設定完了

公開範囲の設定

事前準備が終わったら、ライブ配信の公開範囲を設定していきます。ここでは限定公開の設定方法について解説します。

1. 画面右上にある「作成」から「ライブ配信を開始」を選択する

2. 配信の作成の画面に、ライブ配信の詳細やカスタマイズを入力し、「次へ」を選択する

3. 公開設定で、「限定公開」を選択する

配信設定の変更方法

各種配信設定は、配信前であれば変更できます。もし変更が必要な場合は、下記の手順に沿って変更しましょう。

1. YouTube Studioの画面左側の一覧に表示される「コンテンツ」を選択し、「ライブ配信」のタブに表示されている配信予定の動画にカーソルを合わせる

2. 「鉛筆のアイコン」をクリックし、詳細を編集する

また、配信予定の動画に表示されたチェックボックスにチェックを入れて、「編集」の「公開設定」をクリックした場合も、同様に変更できます。

企業がYouTubeライブ配信の限定公開を活用するメリット

では、企業がYouTubeの限定配信をすることで、どのような効果があるのでしょうか。ここでは、企業がYouTubeライブ配信で限定公開を行うことによるメリットについて解説します。

顧客や会員限定の特別なコンテンツを配信できる

企業の商品・サービスの顧客や会員などに限定してライブ配信を行うことによって、「特別に視聴することができる」というプレミア感を演出することができます。これにより、既存顧客のエンゲージメントが高まり、コアなファンを獲得することができるでしょう。

効率的に社内の情報を共有できる

従来、会社説明会や社内研修などは、ホテルや貸会議室などの会場を利用して行われていましたが、ライブ配信に置き換えることで、インターネット環境があればどこからでも視聴できるため移動の必要もなく、効率的に社内の情報を共有できるようになります。また、これによって会場にかかる費用や運営リソースを削減することもできるでしょう。

ただし、限定公開は配信URLを共有することで成り立っています。URLが外部に漏洩すれば配信内容も閲覧されてしまうので、社内の機密情報は扱わないことをおすすめします。

YouTubeライブ配信の限定公開を行う際の注意点

限定公開のライブ配信によって、顧客や会員へのエンゲージメント向上のメリットがある一方で、配信するにあたり注意すべきこともあります。ここでは、ライブ配信を限定公開する上で、気をつけたほうが良いことについて解説します。

配信URL拡散、違法ダウンロードのリスクがある

YouTubeの限定公開は配信URLを知る人だけが視聴できる仕組みですが、言い換えれば配信URLさえわかれば配信を見ることができてしまいます。そのため、SNSなどで配信URLが一気に拡散されてしまうリスクがあることを理解しておきましょう。

再生リストの扱いについても注意が必要です。限定公開の配信を受け取った視聴者が、公開設定された再生リストに入れてしまうと、配信URLを知らないユーザーもその再生リストから動画にアクセスすることができます。限定公開対象のユーザーには、再生リストに追加しないようあらかじめ周知しておくことが大切です。

また、YouTubeライブ配信はストリーミング形式で配信されており、通常は動画ファイルをデバイスに保存することはできません。しかし、ストリーミング再生をダウンロードする違法ツールも存在します。YouTubeで限定配信をするときは、ライブ配信の保存を完全には阻止できないことを念頭に置いておく必要があります。

配信URLを伝える手間がかかる

YouTubeの限定配信を視聴するためには、配信URLを事前に共有しなければならず、告知する手間が発生します。また、配信ごとにユニークなURLが生成されるため、過去に使用した配信URL     を再利用することもできません。そのため、更新頻度が高い場合は、更新のたびに視聴者に配信URLを告知しなければならず、運営側も管理する手間がかかります。

YouTube以外で限定公開を行う方法

YouTubeの非公開設定は対象者を指定することができますが、参加者全員のGoogleアカウントが必要となります。非公開設定に比べると、限定配信は対象者を絞って容易に配信することができますが、キーワード検索をしても検索結果に表示されないだけで、厳密には限定公開とはいえません。YouTubeの限定配信では、情報漏洩のリスクを完全に排除することは難しいでしょう。

より安全に視聴者を限定した配信を行いたい場合や、公開の範囲を細かく設定したいときは、自社で配信プラットフォームを構築する、または既存の動画配信プラットフォームを使用するなど、YouTubeライブ配信以外の方法を検討してみてください。ただし、自社構築は開発コストがかかるため、短期間かつ低コストで動画配信の限定公開を行いたい場合は、既存の動画配信プラットフォームを導入することをおすすめします。

限定公開で動画配信を行うなら「ULIZA(ウリザ)」がおすすめ

YouTubeでの限定配信は手軽に開始できますが、情報漏洩のリスクなどを完全に排除することは難しく、企業で利用する場合は、ほかの動画配信プラットフォームも比較検討するといいでしょう。

できる限りリスクを減らしたい企業は、動画配信プラットフォームの「ULIZA(ウリザ)」を利用するのがおすすめです。

会員管理機能の充実

ULIZAでは、登録会員の細かな設定や管理が可能です。会員管理機能を使えば、簡単に会員をグループ分けし、ID・パスワードでのログインの管理ができます。さらに、アップロードした動画コンテンツをカテゴリーやラベルで分けている場合は、会員のグループごとに、コンテンツの公開範囲を制限できるのも特徴です。また、管理データはCSV形式でインポート・エクスポートや、データベース化できるのも、大きなメリットなのではないでしょうか。

セキュリティ機能の充実

ULIZAでは、動画配信自体に暗号化配信などのセキュリティ対策を行っています。より強固なセキュリティが必要な場合は、「ULIZA DRM(マルチデバイス対応のデジタル著作権管理ソリューション)」でコンテンツを保護することも可能です。

なお、配信サイトや視聴ページへのアクセスには、ログインIDとパスワードが必要ですが、GoogleなどのOpenIDと連携して、OpenID Connectを使ったシングルサインオンによる認証を追加する拡張機能も利用できます。

ライブ配信の限定公開なら、専門の動画配信プラットフォームが安心・安全

企業にとって、公開対象を限定した動画コンテンツを配信することは多くのメリットがありますが、YouTubeなどの無料の動画配信プラットフォームを利用する場合は、セキュリティ対策に不安が残ります。安全を確保するために自社で動画配信プラットフォームを構築する方法もありますが、開発には多くの時間と費用が必要です。

動画配信サービス「ULIZA(ウリザ)」は、日本国内で開発されて10年以上の利用実績がある動画配信プラットフォームです。配信の暗号化や独自のDRM(マルチデバイス対応のデジタル著作権管理ソリューション)技術で動画コンテンツを保護することができるため、セキュリティ面でも安心して利用できます。また、会員管理機能を使って、会員セグメントごとの配信設定も可能です。

また、ULIZAの動画配信プラットフォームには、配信コンテンツの再生回数や視聴ユーザー数などを集計する「ULIZA Video Analytics (Cloud)」機能があり、配信コンテンツや視聴者ごとの分析を行うことによって、今後の配信動画の企画・改善にも役立ちます。

これまで企業がULIZAを活用して限定配信を行った事例としては、「事前申込みをされた方限定のセミナー」「社員限定の研修動画」「チケット購入された方限定のイベント動画」などがあります。

ライブ配信の限定公開を行えるプラットフォームをお探しの方は、ぜひ「ULIZA(ウリザ)」の導入をご検討ください。

配信から、ビジネスを加速する。

「 ULIZA 」は様々な事業の可能性を拡げるための配信プラットフォームです。
あらゆるビジネス動画配信を、多彩な機能、専任のチーム体制とともに、
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この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部

動画総合研究所は、動画配信技術の活用による企業のDX推進をお手伝いするためのメディアです。
動画の収益化・動画制作・ライブ配信・セキュリティ・著作権など、動画配信に関わるのさまざまなコンテンツを提供いたします。

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