2024.04.04

オンラインサロンの始め方は?立ち上げ手順と成功のコツを解説

オンラインサロンの始め方は?立ち上げ手順と成功のコツを解説

会員限定のコンテンツを配信できるコミュニティであるオンラインサロンは、著名なインフルエンサーや芸能人、有名YouTuberなどの参入により近年注目を集めています。スキルアップを目指すものから共同でプロジェクトを進めていくもの、趣味・関心を共有するものなど、さまざまなオンラインサロンが存在します。

本記事では、オンラインサロンの概要や開始するメリット、手順や成功のコツについて解説します。

オンラインサロンとは、インターネット上の会員制コミュニティのこと

オンラインサロンとは、インターネット上の会員制コミュニティのことをいいます。月額料金を支払った会員だけが、コミュニティ内で情報交換できたり、会員限定のイベントに参加できたりするなど、クローズドな環境なのが特徴です。会員数に応じて収益が決まるため、集客を行って会員数を増やし、コンテンツを提供し続けることによって、継続的な収益が見込めます。

一般的には、専門家や著名人などが主催者(オーナー)としてオンラインサロンを立ち上げ、知識を得たい人やコミュニティに共感した人、主催者のファンなどが会員として参加します。主催者と会員はオンラインのつながりだけでなく、交流会や講演といったオフラインイベントでのコミュニケーションを図ることもあります。

オンラインサロンの種類

インターネット上にはさまざまなテーマのオンラインサロンがあります。これらを大別すると以下の3つのタイプに分類できます。

スキルアップ型オンラインサロン

スキルアップ型オンラインサロンは、特定分野のスキルや知識を学ぶ場であり、「レッスン型」や「スクール型」とも呼ばれます。あるテーマに詳しい主催者が、専門的な知識を発信したり、会員同士で知識を交換したりするのが一般的です。さらに、オンラインでは伝わりづらい部分をカバーするために交流会や勉強会、ワークショップなどのオフラインイベントを開催することもあります。

また、芸能人や有名な実業家がオーナーの場合も、スキルアップ型オンラインサロンのことが多いでしょう。

プロジェクト型オンラインサロン

プロジェクト型オンラインサロンは、主催者のアイディアの実現や特定の目標・プロジェクトを達成するための場です。オンラインサロン内で立ち上げたプロジェクトを、主催者と会員が一丸となって進めていく流れが特徴となっています。

会員もアイディアを出して主催者に相談したり、会議に参加したりするなど参加の機会が多いため、会員間の連帯感が生まれ、ユーザーが定着しやすいのも魅力です。そのため、ビジネスの立ち上げや社会課題への取り組み、イベントの企画・運営など、幅広い分野で利用されています。

趣味関心型オンラインサロン

趣味関心型オンラインサロンは、同じ趣味や関心を持つ会員同士が交流できるサロンで、コミュニティ型とも呼ばれます。主催者から会員に伝えることの多いスキルアップ型と比較すると、主催者や会員同士の交流やつながりを重視する傾向があります。同じ趣味・関心についての集まりだけではなく、起業家がビジネスでの人脈を広げるためや、企業が新規顧客の開拓や既存顧客にサービスを提供するためなど、営利目的のオンラインサロンもあります。

オンラインサロンを始めるメリット

では、オンラインサロンを運営すると、どのようなメリットが得られるでしょうか。ここでは、代表的な3つのメリットを解説します。

定期的に収入が得られる

オンラインサロンを運営することで、定期的な収入が見込めます。オンラインサロンのビジネスモデルは、月額制のサブスクリプション契約が一般的です。主催者はオンラインサロンの会員数と会費に応じて、毎月の収入を得ることができます。運営には、使用するプラットフォームの利用料金やスタッフの人件費が必要ですが、オフラインで会場を借り上げてイベントを開催するよりも、安価で人的負担を抑えられます。

ビジネスに活用できる

一人では実現が難しい規模のプロジェクトを進行できるのも、オンラインサロンのメリットです。発足の段階でプロジェクトの目標や方向性が決まっていれば、その分野に興味・関心がある参加者が集うため、プロジェクトを成功させるためのアイディアやノウハウも集まりやすいでしょう。

また、オンラインサロンの活動を通じてサービスや商品を開発し、会員の口コミを活用してPRを行うことも可能です。会員は主催者の人柄やプロジェクトの内容に共感して参加しているので、会員みずからの宣伝は高い訴求力を持ちます。

オンラインサロンはクローズドなコミュニティであることも、マーケティングにおいて有効です。オンラインサロン限定で商品を販売すれば、ユーザーにプレミア感を与えることができ、商品価値を高めるブランディングとしても効果を発揮します。

コミュニティ形成ができる

主催者と会員はもちろん、同じコミュニティの会員同士が交流できることも、オンラインサロンのメリットのひとつです。オンラインサロンでは趣味や関心、目指す目標ややりたいことが同じ人たちが、住んでいる地域に関係なく集まることができます。日常生活では出会えなかったさまざまな人と交流することで、斬新な発想や新しい価値観にふれることができるでしょう。

オンラインサロンを始める手順

では、オンラインサロンを始めるには、何から手をつければいいのでしょうか。オンラインサロンの開設から、運営を行うまでの手順を3つのステップに分けて解説します。

1 コンセプトの設計

オンラインサロンを始めるには、まずはサロンのコンセプトを決める必要があります。このとき、同じコンセプトで競合するオンラインサロンがないかを確認することが大切です。競合がすでにある場合は、会員獲得のために何らかの差別化を図らなくてはなりません。オンラインサロンは、方向性によって集まる会員が大きく変わるので、コンセプトは慎重に決めましょう。

コンセプトが決まればオンラインサロンの方向性も定まります。主催者の知識やスキルでけん引するなら「スキルアップ型」、主催者と会員が共同で取り組むなら「プロジェクト型」または「趣味関心型」になります。

2 プラットフォームの決定

次に、どのプラットフォームを利用するかを決めます。プラットフォームとは、オンラインサロンを運営するインターネット上のスペースのことです。専門企業が提供する有料プラットフォームサービスを利用するか、SNSを活用して無料で始めるか、自分でプラットフォームを開発するかの3つの方法が挙げられます。

・オンラインサロン対応のプラットフォームを利用する
オンラインサロン対応のプラットフォームを利用すれば、簡単にサロンを開設することができます。プラットフォームには、オンラインサロンに必要な機能が一通り備えられており、会員データを一元管理することが可能です。定期決済システムを利用すれば、月額会費の徴収が簡単なのも特徴です。

また、多くのテンプレートが用意されており、自前で制作するものには及ばないものの、自由にカスタマイズできるメリットもあります。ただし、開設時には審査が行われ、売上に応じた手数料が差し引かれます。

・SNSを活用する
SNSの機能を活用してオンラインサロンを始めることも可能です。例えば、Facebookでは、グループ機能を利用し、非公開グループを作成してオンラインサロンを開設することができます。また、LINEのオープンチャット機能や、Slack、Chatworkでもオンラインサロンを運営できます。

SNSでのオンラインサロン開設は手軽に始められるメリットがありますが、会員登録機能やサブスクリプションの会費徴収機能はないため、それらの管理を主催者が行う必要があるので注意してください。

・自分でサイトを開設する
独自の機能やデザインでオンラインサロンを展開したい場合は、自分でプラットフォームを構築するのがおすすめです。希望に沿って構築できるため、好きなデザインや必要な機能を搭載するなど、自由度の高いプラットフォームが実現できます。

また、オンラインサロン専用のプラットフォームを利用すると手数料を支払う必要がありますが、自身で開設すれば手数料が発生しないため収益率は高くなります。しかし、サイトの開設までに相応の時間と労力がかかることや、新たなプラットフォームを作成するため、ほかの2つの方法に比べて初期費用が高いことは認識しておく必要があるでしょう。

3 定員や会費などのルールを決定

オンラインサロンを開始するにあたって、定員や月額会費といった運営のルールを決めておくことも重要です。収益が増えるため、会員は多いほうがいいと思われますが、ただ多ければいいというわけではありません。会員が増えると収益も増える一方で、主催者と参加者との関わりが薄くなってしまいます。

会員が少なければ収益も減りますが、オンラインサロン内でのコミュニケーションが濃密になり、帰属意識や連帯感が強くなる傾向があります。オンラインサロンのコンセプトや方向性に応じて定員を決めておくと、理想の環境を維持することができるでしょう。

また、月額会費の金額設定も大切です。提供するコンテンツの価値に見合う金額に設定することはもちろんですが、「会員とのやりとりの密度」が会費の基準のひとつになります。密接なコミュニケーションを目的とするならば、定員を制限して金額を高めに設定するのがおすすめです。反対に、会員一人ひとりへのフォローを抑えることで会費を安く設定し、入会のハードルを下げて集客するのも一案です。

オンラインサロンの月額会費は各サロンによって異なりますが、1,000円以上の金額で設定していることが多いです。オンラインで情報を発信するだけの場合は会費が低めになり、会員に対して活発な交流の機会を提供したり、主催者が個別にフィードバックを行ったりする場合は、会費が高めになる傾向があります。会費の設定に迷ったら、競合になりそうなオンラインサロンの月額料金を参考にしてみてください。

オンラインサロンを成功させるコツ

数多くのオンラインサロンの中で存在感を発揮し、運営を維持するためには、長期的なファンを増やすことや、会員の退会率を減らすことが大切です。オフラインでのイベントの開催や、プロジェクトを企画したときに積極的に盛り上げてくれるのは、参加して日が浅い会員よりも、長く活動している会員が多いでしょう。新規会員の獲得も大切ですが、オンラインサロンのコアとなり長く参加してもらえる会員を増やすことに注力する必要があります。

ここでは、オンラインサロンを成功させるためのコツを解説します。

コンテンツの更新を定期的に行う

会員を離さないためにも、コンテンツを定期的に更新することが大切です。情報の発信はオンラインサロンの原点です。内容豊かなコンテンツが望ましいのはもちろんですが、更新頻度も高いほうがいいでしょう。

人気のテーマを繰り返していても、次に続く新たなコンテンツが発信されないと会員は飽きて離脱してしまいます。会員が定着しやすいのは活動的なオンラインサロンです。定期的にイベントを開催するなどの工夫を行い、会員に刺激を与えてオンラインサロンを活性化することが重要です。

会員同士の連携を強化する

主催者と会員、会員同士が自由に意見交換し、積極的に関わることができる場を設けることも大切です。オンラインサロンはクローズドなコミュニティです。目的や趣味を共有する仲間が、部外者に邪魔されることなく交流できるメリットを活かしましょう。お互いの人となりを知ることで連帯感が生まれ、会員の定着につながります。

内容をアップデートする

オンラインサロンのクローズドな環境を利用して、会員の意見を取り入れ、内容をアップデートし続けることも大切です。オンラインサロンには、コミュニティの性質上、相手の反応がわかりやすく、コンテンツへのフィードバックも得られやすいという特徴があります。

発信する内容に一貫性を持たせることは大事ですが、会員のニーズを正確に把握しておくことも重要です。会員の意見に耳を傾け、どのようなコンテンツが望まれているのかを理解し、オンラインサロンの方針とのバランスをとりながらコンテンツをアップデートしていきましょう。

集客方法を検討する

オンラインサロンの集客方法はサロンの傾向を配慮して、慎重に検討する必要があります。オンラインサロンは内容や目的、会員との密度によって目指す規模は異なり、集客方法も変わります。主催者や会員同士の交流を重視し、小規模の場にしたいのであれば、独自の人脈や地域のコミュニティなどを活用して会員を募るのも有効な方法です。なお、密なコミュニケーションを行う小規模サロンの集客に、SNSなどを利用した不特定多数への呼びかけは、趣旨にそぐわない会員が混ざるリスクがあるためおすすめしません。

一方、多くの人に向けて情報を発信し、大規模のオンラインサロンを展開したい場合は、SNSや動画などを使って認知度を高めたり、SEOを徹底したりするといいでしょう。

目的に応じたプラットフォームを選ぶ

オンラインサロンの目的に応じたプラットフォームを選ぶことも大切です。オンラインサロンは、基本的にはオンラインでのコミュニティが中心になり、会員に対する情報提供の仕方やコミュニケーション方法によって適切なプラットフォームは異なります。また、オンラインサロンの収益は月額会費だけでなく、使用したコンテンツを販売することで得ることもできるため、収益化の方向性によってはコンテンツの販売に特化したプラットフォームを選ぶと良いでしょう。

オンラインサロンでの動画配信は「ULIZA(ウリザ)」、動画販売は「PLAY VIDEO STORE」がおすすめ

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動画やライブコンテンツを収益化

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この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部

動画総合研究所は、動画配信技術の活用による企業のDX推進をお手伝いするためのメディアです。
動画の収益化・動画制作・ライブ配信・セキュリティ・著作権など、動画配信に関わるのさまざまなコンテンツを提供いたします。

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