2025.10.30
動画配信プラットフォームとは?特徴や選び方、おすすめサービスを徹底解説!
マーケティングやブランディングに動画を活用する企業が増えている昨今では、動画配信プラットフォームに注目が集まっています。
動画配信プラットフォームは、動画の配信から管理までを一貫して行えるため、業務効率の改善や売上の向上などさまざまな効果に期待できます。
とはいえ、動画配信プラットフォームにはさまざまな種類があり、それぞれで特徴が大きく異なるため、目的に合ったサービスを慎重に探していかなければなりません。
そこで今回は、動画配信プラットフォームの特徴や選び方、おすすめサービスについて詳しく解説していきます。
目次
動画配信プラットフォームとは?

動画配信プラットフォームとは、インターネットを通じて動画コンテンツを配信できるツールのことです。
ツール上で動画の配信から管理までをまとめて行えるため、スムーズに情報発信・情報共有が行えます。
また、動画配信プラットフォームにはさまざまな機能が搭載されており、業務効率や生産性の向上にも期待できます。
【動画配信プラットフォームの代表的な機能】
・タグ付け機能
・検索機能
・動画共有機能
・ライブ配信機能
・チャット機能
・評価機能
・コンテンツ管理機能
・分析機能
動画共有サービスとの違い

動画配信プラットフォームと混同されがちなのが、YouTubeやニコニコ動画といった動画共有サービスです。
動画共有サービスは「幅広いユーザーに動画を公開すること」を目的としています。
無料で使えるサービスも多いですが、管理や分析機能は限定的です。
一方、動画配信プラットフォームは「限定された対象に対して安全かつ効率的に動画を配信すること」を目的としています。
そのため、管理機能や分析機能などが充実しており、サポート体制も手厚い傾向にあります。
特定のユーザーに情報を届けたい場合や、動画コンテンツを商品として販売したい場合などは「動画配信プラットフォーム」を活用するのがおすすめです。
動画配信プラットフォームを活用するメリット

動画配信プラットフォームは、企業の業務効率改善やスムーズな情報発信に大きく貢献してくれるツールです。
ここでは、企業が動画配信プラットフォームを活用するメリットをいくつか紹介していきます。
複数の動画をまとめて管理できる
動画を活用してビジネスを展開していく場合、自然と動画の本数が多くなります。
そんなときに便利なのが、動画配信プラットフォームです。
動画配信プラットフォームには管理機能が搭載されていることが多く、ジャンルやテーマの異なる動画を一元管理できます。
フォルダ分け機能や検索機能が充実しているツールもあるため、負担を軽減しつつ、効率的に動画コンテンツを配信したい場合には特におすすめです。
ターゲットを絞って配信できる
動画配信プラットフォームの強みは、視聴者を限定できることです。
一般的な動画共有サービスでは、不特定多数への公開が基本となりますが、動画配信プラットフォームなら「会員のみ」「社員のみ」など、公開範囲を限定できます。
YouTubeにも限定公開機能がありますが、URLが流出すると誰でも見られる状態となってしまうため、セキュリティ性を重視するなら動画配信プラットフォームの活用がおすすめです。
動画視聴データを収集・分析できる
動画のビジネス活用に欠かせないのが、データの収集と分析です。
・動画の再生率
・動画の視聴完了率
・動画視聴者の属性
上記のような情報を集め、次の動画制作に活かすことで、クオリティの向上に繋げられます。
動画配信プラットフォームには、再生回数や離脱ポイント、再生時間などを分析できる機能が備わっていることが多いため、スムーズにPDCAを回せます。
手厚いサポートを受けられる
動画配信プラットフォームを利用する際は、機能性や操作性だけでなく、運用を支えるサポート体制があるかどうかをチェックしておかなければなりません。
特に、これから動画を本格的に活用していく場合は、初期設定やアカウント管理、動画配信作業などでトラブルが発生しやすく、これらに対して迅速に対応できる環境を構築しておく必要があります。
動画配信プラットフォームの多くは手厚いサポートを提供しており、トラブル発生時には経験豊富なスタッフが丁寧に対応してくれます。
トラブルの原因を自分で調べたり、解決策を模索したりといった手間を省けるため、スムーズかつ安心して動画配信を行いたい場合には特に重要なポイントです。
セキュリティ対策が万全
企業の動画活用において最も懸念されるのが「不正アクセス」や「コンテンツの流出」です。
無料の動画共有サービスでは、URLが第三者に渡るだけで誰でも視聴できる状態になってしまう可能性が高く、企業の動画活用においてはやや不安が残ります。
一方、動画配信プラットフォームには下記のようなセキュリティ機能が基本搭載されているため、安心して動画を配信できます。
【代表的なセキュリティ機能】
・ログイン認証
・アクセス制限
・IPアドレス制限
・SSL化
・多要素認証
・アクセスログ管理
動画配信プラットフォームの活用シーン

動画配信プラットフォームの代表的な活用シーンは、下記の通りです。
・社内研修・情報共有
・商品・サービスのPR
・ウェビナー
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
社内研修・情報共有
リモートワークやサテライトオフィスなど、拠点分散が進んでいる昨今では、動画配信プラットフォームが社内研修や情報共有の手段として活用されています。
従来の集合研修などでは、場所や時間の制約が大きく、会場確保や機材準備、各従業員の交通費といった、時間的あるいは金銭的コストがかかっていました。
一方、動画配信プラットフォームを活用することで、上記のようなコストや負担を大幅に軽減しつつ、素早く情報を届けられるようになります。
また、管理機能を活用すれば視聴時間の確認なども行えるため、データを可視化したい場合にもおすすめです。
商品・サービスのPR
動画配信プラットフォームは、商品やサービスのPRにも役立ちます。
使い方や魅力などを動画でわかりやすくまとめ、それらをプラットフォーム上で配信すれば、ターゲットに素早く情報を届けられます。
また、動画はテキストや静止画に比べて情報が伝わりやすく、商品やサービスを手にしたあとの未来や具体的な利用シーンなどをイメージしてもらいやすいため、購買意欲を高めるのにも効果的です。
ウェビナー
近年急速に普及しているウェビナーの配信にも、動画配信プラットフォームが役立ちます。
従来の対面型セミナーでは、会場の確保やスタッフの配置、参加者の移動などが課題となっていました。
そこで動画を活用することで、時間や場所の制約を受けることなく、いつでもどこでも配信・視聴ができます。
さらに、録画した映像をオンデマンド配信することで、当日参加できなかった方や、もう一度見たい方にも情報を届けられます。
動画配信プラットフォームの選び方

動画配信プラットフォームは、企業の動画活用を後押ししてくれる便利なサービスです。
しかし、動画コンテンツの需要が増加している昨今では、さまざまなサービスが登場しており、それぞれで特徴が大きく異なります。
動画コンテンツの魅力を最大限に引き出し、業務効率の改善や売上アップを図るためには、目的や予算に合ったサービスを慎重に探していくことが大切です。
ここからは、自社に合った動画配信プラットフォームの選び方について詳しく解説していきます。
機能性をチェックする
動画配信プラットフォームを選ぶときにまずチェックすべきなのは、機能性です。
さまざまな機能が搭載されているツールを選ぶことで、スムーズに動画の配信や管理が行えるようになります。
ただし、機能が多ければ良いということではありません。
自社の目的や動画の活用シーンなどに合った機能が搭載されていなければ意味がないため、まずは「どんな機能が必要なのか」を明確にしてみましょう。
操作性をチェックする
どれだけ機能性が高くても、操作が難しければ使いこなせません。
特に企業活動の一環として動画を活用する場合、担当者や責任者が変わるケースも想定されるため、直感操作ができるものを選ぶのがおすすめです。
操作性については、無料トライアルやデモ機能などでチェックできますので、ぜひ活用してみてください。
料金をチェックする
動画配信プラットフォームは、動画共有サービスと違って有料になることが多いです。
月額プランを採用しているツールもあれば、配信時間やストレージ容量、同時接続数に応じた従量課金制を採用しているツールもあります。
また、初期費用や追加オプションが発生するケースもあるため、総コストを計算し、予算や利用頻度に合ったツールを探していきましょう。
ただし、料金だけで利用するツールを選ぶのはおすすめできません。
「安いから」という理由だけで選んでしまうと、動画配信に時間がかかったり、期待している成果に繋げられなくなったりしますので注意してください。
セキュリティ性をチェックする
動画配信プラットフォームを選ぶときは、セキュリティ性をチェックすることが大切です。
セキュリティが弱いサービスを利用すると、情報漏洩をはじめとするトラブルの原因になります。
場合によっては、企業全体の信用が低下したり、風評被害に繋がったりするケースもあるため、高度なセキュリティを実現しているツールを利用しましょう。
サポート体制をチェックする
トラブル発生時に迅速かつ丁寧なサポートを受けられるかどうかも、動画配信プラットフォームを選ぶときの重要なポイントです。
特に、初めて動画配信プラットフォームを利用する場合、操作方法などで躓いたり、原因不明のトラブルが発生したりすることもあるため、サポート体制をしっかりとチェックしておきましょう。
【サポート体制のチェックポイント】
・問い合わせの方法(チャット・メール・電話など)
・問い合わせの対応時間
・専任担当者の有無
・セットアップ支援の有無
・操作マニュアルの提供有無
・多言語サポートの有無
【企業向け】動画配信プラットフォーム10選!

動画配信プラットフォームにはさまざまな種類があり、それぞれで特徴が異なるため、中には「どれを選べばいいかわからない」と悩んでしまっている方もたくさんいるでしょう。
ここからは、企業利用に適したおすすめの動画配信プラットフォームをいくつか紹介していきます。
それぞれの特徴や強みも解説しますので、目的や予算に合ったプラットフォームを探してみてください。
ULIZA
ULIZAは、動画の制作から配信、分析機能が搭載された多彩な機能が魅力の企業向け動画配信プラットフォームです。
機能性や操作性、セキュリティやサポート体制に定評があり、現在は500を超える企業が導入しています。
TverやHuluの動画配信基盤を支える株式会社PLAYが提供しているサービスで、安定した配信とサポート力を強みとしています。
オンデマンド配信からライブ配信、疑似ライブ配信まで幅広く対応しているため、さまざまなシーンで活用できます。
【主な活用シーン】
・学習資格系講座
・各種ウェビナー
・株主総会
・IRイベント
・トークイベント
イベント機能では、LP作成やメール送信、参加者管理、アンケート等の機能も搭載しており、企業の幅広いニーズに応えることが可能です。
ULIZAでは無料トライアルを実施していますので、少しでも気になる方はぜひ一度試してみてください。
J-Stream Equipmedia(EQ)
J-Stream Equipmedia(EQ)は、プログラミング不要で専用の動画共有ポータルを構築できるプラットフォームです。
こちらのツールは、自社ポータルや限定ウェビナー、顧客向けサイト、ファンクラブサイトなどの用途で使用されることが多いです。
ライブ配信はもちろん、オンデマンド配信や疑似ライブ配信にも対応しているため、さまざまなシーンで活用できます。
予約配信やメール配信、ユーザーグループ分けなど、機能性にも優れていますので、気になる方はぜひ一度使ってみてください。
Bizlat Cloud
Bizlat Cloudは、クラウド型の動画配信プラットフォームです。
大規模イベントやセミナー、講義や株主総会、社内イベントなどあらゆるシーンに対応しています。
また、柔軟性と拡張性に優れていることもBizlat Cloudならではの魅力です。
多言語対応・字幕機能・アンケート機能・チャット機能などさまざまなオプションが搭載されているため、カスタマイズ性の高いツールを探している企業には特におすすめです。
millvi
millviは、API連携が可能なクラウド型動画配信プラットフォームです。
既存システムと連携させられるだけでなく、10種類のプレイヤーテンプレートから好きなものを選択できるため、ターゲットや目的に合わせてカスタマイズしたい場合に最適といえます。
また、動画内にクリックできる画像を追加して、ECサイトやキャンペーンサイトでのCV率向上を狙うこともできます。
Brightcove Video Cloud
Brightcove Video Cloudは、動画コンテンツの管理や分析に強みを持つ動画配信プラットフォームです。
管理画面や分析画面が非常にわかりやすいため、データを収集しつつ素早くPDCAを回せます。
また、動画共有機能やライブ配信機能もあり、目的や状況に合わせて動画を活用していきたい企業には特におすすめです。
外部サービスとの連携も簡単に行えるので、気になる方はぜひ一度試してみてください。
Vimeo
Vimeoは、2億6,000万以上のユーザーに愛されている海外製の動画配信プラットフォームです。
動画にEメールやキャプチャーを設置し、リード獲得を狙うこともできるため、動画を活用したコンテンツマーケティングに挑戦したい企業にもおすすめです。
また、ビジネス利用を想定したツールであり、無料プランでも広告が表示されません。
そのため、コストをかけずに動画配信を行いたい企業にも最適といえます。
ただし、無料プランの場合は画質制限やストレージ制限がかかるため、本格的に活用していきたい場合は有料プランへの加入を検討しましょう。
SmartSTREAM
SmartSTREAMは、使いやすさと機能性を兼ね備えた動画配信プラットフォームです。
カスタマイズ性と操作性に優れているため、動画活用に不慣れな企業にもおすすめできます。
また、高品質なライブ配信を低遅延で実現する安定性にも定評がありますので、ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取りたい場合にもピッタリです。
IP制限やログイン認証、DRMといったセキュリティ機能も充実しているため、気になる方はぜひ試してみてください。
P-stream
P-streamは、シンプルな機能性とリーズナブルな料金設定が特徴の動画配信プラットフォームです。
国内に複数あるCDS拠点のサーバーから配信するため、遅延の少ない安定した配信が可能です。
オンライン研修やセミナーのオンデマンド配信、動画マーケティングなど、さまざまなシーンで活用できることから、利便性とコスパに優れたツールを探している企業に最適といえます。
CLEVAS
CLEVASは、オンライン研修に特化した動画配信プラットフォームです。
企業はもちろん、大学での導入実績も豊富であり、講義動画の配信に便利な機能が多く備わっています。
タイムライン機能を使えば、好きなタイミングで質問・解説が行えるため、理解度の向上に繋げられます。
また、クラウドはもちろん、オンプレミスでの利用も可能ですので、利便性の高いツールを活用して研修や講義のクオリティを高めたい企業には特におすすめです。
GigaCast
GigaCastは、ウェビナーや研修に特化した動画配信プラットフォームです。
集客からデータ収集までをワンストップで行える点が魅力であり、機能性に優れたツールを探している企業に最適といえます。
また、サポート体制も充実しており、オプションで事前設定や機材の準備を支援してもらうこともできるため、初めて動画配信プラットフォームを活用する場合でも安心です。
ただし、料金プランが若干複雑なため、気になる方は一度問い合わせをしてみてください。
まとめ
動画配信プラットフォームは、動画の配信・管理・分析をワンストップで行える便利なツールです。
YouTubeなどの動画共有サービスに比べるとセキュリティ性に優れており、なおかつ機能も豊富なため、効率的かつ安心して動画配信が行えます。
とはいえ、動画配信プラットフォームにはさまざまな種類があり、それぞれで特徴や料金、機能などが異なります。
動画コンテンツを活用し、業務効率や売上の向上を目指すためには、自社の目的や予算に合ったプラットフォームを慎重に探していくことが大切です。
企業向けの動画配信プラットフォーム「ULIZA」では、現在無料トライアルを実施していますので、利便性・機能性・セキュリティ性に優れたツールを探している方は、ぜひ一度試してみてください。
この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部
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