2025.07.07

違法ダウンロード動画をストリーミング視聴・配信するリスクとは?配信で気をつけるべきポイントについても詳しく解説

違法ダウンロード動画をストリーミング視聴・配信するリスクとは?配信で気をつけるべきポイントについても詳しく解説

インターネットの発展により、映画や音楽、漫画などのデジタルコンテンツが手軽に楽しめる時代になりました。

しかしその一方で、著作権者の許可を得ずに作品を公開する「違法アップロード」が問題視されており、国はダウンロードへの規制も強化しています。

では、そうした違法にアップされた動画や画像をダウンロードせず「見るだけ」の場合には、法的に問題があるのでしょうか。

本記事では、違法ダウンロード動画によるリスクについて詳しく解説していきます。

違法ダウンロードとは?ストリーミングで視聴したら罰せられる?

違法ダウンロードとは、著作権者の許可なくアップロードされた音楽や映像などを、自分の端末に保存する行為を指します。

日本では、違法と知りながらダウンロードする行為は著作権法違反となり、最大で2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科される可能性があります。

「保存していないから大丈夫」と思われがちなストリーミング視聴でも、違法アップロードと知りながら再生した場合は違法とされるケースがあります。

特に2021年の著作権法改正により、ストリーミング再生の法的リスクも明確化されました。

正規のサービスであれば問題ありませんが、「無料・見放題」といった非公式サイトに安易にアクセスすると、気づかぬうちに違法行為に関わってしまうこともあります。

動画を視聴するだけでもリスクがあることを理解し、安全な配信元かどうかの確認が大切です。

知らずに違法行為にあたる配信・視聴のケースとは?

一見すると何気ない視聴行為でも、実は知らないうちに法律違反となってしまうことがあります。

例えば、違法にアップロードされた映画や音楽だと分かっていながらダウンロードする行為は、たとえ個人で楽しむためであっても著作権侵害です。

ここからは、違法ダウンロードにあたる行為や、違法ストリーミングとされるケース、さらに無意識のうちに違法になってしまう事例について詳しく見ていきましょう。

違法ダウンロードに該当する行為とは

著作権法では、個人や家庭内で楽しむために作品をコピーすることは原則として認められています。

しかし、インターネット上に違法にアップされたコンテンツを、「違法と知りながら」ダウンロードする行為は私的利用とは認められず、著作権侵害にあたります。

たとえ自分のみで見る目的でも、有償の作品を違法に入手すれば、2年以下の懲役または200万円以下の罰金といった罰則の対象になります。

正しい知識を身につけ、うっかり違法行為をしないよう注意が必要です。

違法ストリーミングとされるケース

YouTubeや非公式サイトでのストリーミング再生は、基本的には違法とはされていません。

視聴時に端末に一時保存されるキャッシュデータは、著作権法上の「複製」には該当しないと解釈されているためです。

ただし、大人数での視聴や営利目的での利用など、私的使用の範囲を超える行為は違法とされる可能性があります。

また、違法にアップされた動画のURLをSNSなどで共有する行為も、著作権侵害を助長するとみなされるおそれがあります。

また、視聴方法だけでなく、利用の仕方にも十分注意が必要です。

無意識でも違法行為に該当してしまう場合も

SNSで流れてきたリンクを何気なく開いたり、友人に教えられたURLから動画を視聴したりする人は多いですが、違法にアップロードされたものだと知っていた場合、視聴やダウンロードは著作権法違反となる可能性があります。

違法と知っていたことが前提にはなりますが、明らかに公式ではない動画や不自然なタイトルなどから違法性が疑われる場合もあります。

「知らなかった」では済まないこともあるため、安易にアクセスしないよう注意が必要です。

配信者も注意!違法コンテンツに関わるリスク

著作権のある番組や動画を無断で配信するのは、非常に危険です。

たとえ個人的に行った場合でも、著作権を侵害すれば、懲役や罰金などの刑事罰を受ける可能性があります。

本項目では、違法な配信行為に関わった際に生じるさまざまなリスクについて解説します。

著作権法違反による罰則

著作権法に基づき、違法ダウンロードには最大2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科される可能性があります。

令和2年の著作権法改正により、音楽や映像に加え、漫画や書籍、コンピュータープログラムなど、さまざまな著作物の違法ダウンロードにも適用されるようになりました。

特に重要なのは、ストリーミングにも罰則が拡大されたことです。

以前はストリーミングで視聴するだけでは罰則はありませんでしたが、現在では違法コンテンツのストリーミング配信や視聴も刑事罰の対象となります。

配信者や視聴者は違法コンテンツに関わらないよう、より一層の注意が求められています。

著作権法について、詳しくは下記の記事で解説しています。

【完全版】ストリーミング再生の著作権問題を総解説

マルウェア感染・個人情報流出のリスク

違法サイトにはウイルスやマルウェアが仕込まれていることが多く、注意が必要です。

特に海賊版サイトや非公式のコンテンツ配信サイトでは、広告クリックやファイルのダウンロードで、スマホやPCがウイルスに感染するリスクがあります。

また動画ファイルにマルウェアが隠されていることもあり、普段は安全だと思われるファイルにも注意が必要です。

ウイルスに感染すると、端末の乗っ取りや個人情報流出のリスクがあります。

違法コンテンツに関わることで、デバイスや情報のセキュリティに大きなリスクを伴うため、アクセスする際は慎重に見極めることが大切です。

アカウント停止や社会的信用の喪失

違法コンテンツに関わると、アカウント停止や社会的信用の喪失といった、予期しない不利益が生じる可能性があります。

例えば、違法にダウンロードしたコンテンツをさらにアップロードすると著作権侵害に該当し、損害賠償請求や刑事告訴を受けるリスクがあります。

賠償金額は数万〜数十万円になることもあり、違法アップロードの場合は、さらに重い刑罰が科せられることもあります。

加えて、違法行為が原因でアカウントが停止され、社会的な信用を失うことにもつながります。

リスクを避けるためにも、違法コンテンツには決して関わらないことが大切です。

動画を配信する際に気をつけたいポイント

営利目的で動画を配信する場合、著作権や契約、プラットフォーム選定など、注意すべき点が多くあります。

著作権に関して、使用する楽曲や映像の権利や、配信場所の選び方について事前に確認しておくことが大切です。

確認を怠ると、著作権侵害や契約違反のトラブルに繋がる可能性があります。

本項目では、安心して配信を行うために必要なポイントについて解説します。

商用利用できる動画配信サービスを選ぼう

商用利用とは、コンテンツを使って金銭を得ることを意味します。

無料の動画配信サービスでは、商用利用に制限がある場合が多いため、自社のコンテンツ販売や限定配信を行う場合は、利用規約の確認が大切です。

例えば、YouTubeでは自社の商品やサービスのPR動画をアップすることは問題ありませんが、違法コンテンツが含まれているとペナルティを受けることがあります。

また、YouTubeで限定公開動画を有料で販売すると規約違反になる場合があります。

一方、法人向けの配信サービスは、商用利用に適した機能が整っており、リスクを減らした収益化が可能です。

ビジネス用途では、専用のプラットフォームを選ぶとよいでしょう。

著作権を侵害しないコンテンツ作成の注意点

動画を配信する際には、BGMや映像素材、資料など、著作権が関わる素材の取り扱いに注意が必要です。

例えば、CD音源や配信音源をBGMとして使う場合、著作権者から許可を得る必要があります。

多くの音楽著作権はJASRAC(日本音楽著作権協会)が管理しており、申請して使用料を支払うことで利用できます。

YouTubeやニコニコ動画はJASRACと契約していますが、市販の音源を使用する場合など、原盤権が関わる場合は、原盤権者からの許可も必要です。

また、動画制作で使う素材が著作権フリーであるか、著作権者から許可を得ているかの確認が大切です。

特に、有償の素材でも著作権が完全に譲渡されるわけではないため、商用利用の制限や利用条件の事前確認が重要です。

違法とみなされる販促行為・アクセス誘導とは?

違法アップロードされたコンテンツを使用した宣伝や、違法サイトへのリンク誘導は大きな法的リスクを伴います。

改正著作権法第113条では、違法コンテンツをアップロードしているサイトに対し、公衆を誘導する行為が著作権侵害とみなされます。

特に、違法な動画の宣伝利用や違法サイトへのリンク公開は、故意であると判断されれば刑事罰が科される可能性もあるでしょう。

罰則には、懲役5年以下または500万円以下の罰金もあります。

親告罪として被害者から告訴がなければ起訴はされませんが、リスクのある行為は避けるべきです。

安心・安全な動画配信には「ULIZA」がおすすめ

動画配信を安全に行いたい場合は、クラウド型プラットフォーム「ULIZA(ウリザ)」がおすすめです。

ULIZAは、設備導入やシステムの複雑な設定なしですぐに利用でき、視聴者限定のセキュリティ設定が可能です。

また、PCやスマートフォンなど複数のデバイスで安定した視聴ができ、強固なセキュリティ機能やカスタマイズ機能、広告配信機能も備えています。

「ULIZA」の特長と強み

「ULIZA(ウリザ)」は、法人向けに特化した動画配信プラットフォームで、強固なセキュリティ機能を備えています。

DRM(デジタル著作権管理)対応によりコンテンツの不正利用を防ぎ、違法配信リスクを大幅に減らします。

また、PPV(ペイ・パー・ビュー)や月額課金、広告配信機能があり、企業が自社に合ったビジネスモデルを構築可能です。

ULIZAは操作性も高く、視聴データの分析機能を利用してマーケティング戦略を最適化できます。

さらに、IPアドレス制限やユニークURLの発行によって、特定の視聴者のみアクセスを許可する環境も作成でき、安心・安全な動画配信が実現できます。

「ULIZA」が教育・研修・レッスン配信に最適な理由

「ULIZA」は、会員制コンテンツや有料配信に対応しており、ZOOMやLMS(学習管理システム)との連携も簡単です。

オンライン講義をZOOMでライブ配信し、配信後の録画をULIZAで管理・配信することで、受講者の進捗状況や学習データを一元管理できます。

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倍速再生やVRパノラマ再生など、視聴者のニーズに合わせた再生方法も選べ、視聴ログやデータ分析機能など学習効果を高めるサポートが充実しています。

まとめ

この記事で一番大切なことは、違法ダウンロードやストリーミング視聴が法的リスクを伴うという点です。

違法にアップロードされたコンテンツを視聴したりダウンロードしたりすると著作権侵害となり、罰則を受ける可能性があります。

特に、無意識に違法コンテンツにアクセスしてしまうこともあるため、SNSで流れてきたリンクや友人から教えられたURLが違法である場合、知らなかったでは済まされません。

安全にコンテンツを楽しむためには、違法サイトや不正な配信に関与しないことが重要です。

違法行為を避けることで、自分自身を法的リスクから守り、安心してコンテンツを楽しむことができます。

配信から、ビジネスを加速する。

「 ULIZA 」は様々な事業の可能性を拡げるための配信プラットフォームです。
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この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部

動画総合研究所は、動画配信技術の活用による企業のDX推進をお手伝いするためのメディアです。
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