2023.09.22

動画を限定公開するには?パスワードで動画をロックする方法

動画を限定公開するには?パスワードで動画をロックする方法

企業が動画配信をするときに、特定の視聴者のみに動画を公開したいケースも多いでしょう。そのための方法として、動画にパスワードを設定して公開したい場合もあるかもしれません。

本記事では、YouTubeで動画を限定公開する方法や、パスワード設定などができる動画配信サイトの構築方法などについて解説します。

動画の限定公開とは、限られた視聴者のみに動画コンテンツを公開すること

動画の限定公開とは、限られた視聴者のみに動画コンテンツを公開することをいいます。有料会員や社員のみに動画を公開したいときには、限定公開にすることで動画データの流出防止が可能です。

限定公開には、主に「URLを一般公開しない方法」と「パスワードを設定する方法」などがあります。URLを一般公開しなければ、動画配信サービスやインターネットで検索してもヒットしなくなり、URLを知っている人だけに動画を視聴してもらうことができます。

一方、動画にパスワードを設定する方法では、たとえ想定していなかった人にURLを知られてしまっても、パスワードを知らなければその人は視聴できません。そのため、パスワード設定のほうが、より高くセキュリティを保てる方法だといえます。

どちらの方法を選択できるかは、動画をアップロードする動画配信サービスや動画配信サイトの機能によって異なります。

Youtubeで動画を限定公開する方法

YouTubeでは、動画のパスワード設定はできません。しかし、検索結果からの動画へのアクセスを禁止し、URLを知っている人だけが動画を視聴できるようにする限定公開であれば可能です。YouTubeで動画を限定公開するための手順を、PC・スマートフォンそれぞれの場合に分けて解説します。

スマートフォンでの手順

スマートフォンで動画を限定公開にする場合、YouTubeアプリにログインして、アップロード済みの動画の設定を変更して限定公開にします。

まず、YouTubeアプリにログインして「ライブラリ」を選択し、「作成した動画」を選択してください。

■ライブラリ画面

「作成した動画」を選択すると、YouTubeにアップロード済みの動画が一覧表示されるので、限定公開にしたい動画を探します。その動画の右上にある「…」をタップして管理メニューを開き、「編集」を選んでください。

■作成動画の管理メニュー画面

動画の詳細の編集画面が表示されたら、「公開設定」をタップしましょう。

■詳細の編集画面

 

公開設定をタップすると下記の画面が表示されるため、「限定公開」を選択します。

■公開設定画面

 

限定公開を選択したら、前の画面に戻って、右上の「保存」をタップしてください。

■詳細の編集画面

PCでの手順

PCで動画を限定公開にする場合、「YouTube Studio」にログインして、アップロード済みの動画の設定を変更して限定公開にします。

YouTube StudioにログインするにはYouTubeにアクセスし、動画を配信しているアカウント(チャンネル)にログインしたら、左端のメニューを下にスクロールして、YouTube Studioの項目をクリックします。

すると下記の画面が表示されるので、左側のメニューの上から2番目「コンテンツ」をクリックしてください。

■YouTube Studioのトップ画面

 

「コンテンツ」をクリックすると、「チャンネルのコンテンツ」という画面に移動し、YouTubeにアップロードしている動画が一覧表示されるので、限定公開にしたい動画の「公開」をクリックします。

■チャンネルのコンテンツ画面

 

「公開」をクリックすると下記の公開設定画面が表示されるので、「限定公開」を選択し、「保存」をクリックして設定は完了です。

■公開設定画面

 

なお、「非公開」を選ぶときは同じ手順で進め、最後の公開設定画面で「非公開」を選びましょう。

動画配信サイトを構築する方法

動画配信サイトを構築すると、パスワード設定」「IPアドレス制限」などで動画を限定公開することが可能です。動画配信サイトの構築方法として代表的なものが、「スクラッチ」「パッケージ」「動画配信サービス」の3つの方法です。

3つの方法には、主に下記のような違いがあります。

■動画配信サイトの構築方法の主な違い

スクラッチパッケージ動画配信サービス
コスト△高価格で、構築に時間がかかる◯スクラッチと比較して低価格・短期間で構築できる◎3つの方法の中で最も手頃な価格(または無料)で、構築にも時間がかからない
カスタマイズ性

各方法でのサイト構築の進め方やコストについては、下記のような特徴があります。

スクラッチでの構築

スクラッチとは、サーバーやソフトウェアなどを自社で調達し、ゼロからサイトを構築する方法です。サイトデザインや機能などを自由にカスタマイズできる点がメリットです。公開した動画のセキュリティ対策も、パスワード設定やIPアドレス制限などの機能を設けることで、万全にできるでしょう。

しかし、サイトを作り上げるまでには数百万~数千万円という高額な費用が必要です。また、サイトを構築して動画を公開できるようになるまでに時間がかかるケースがほとんどです。

運用後のネットワーク障害やセキュリティアップデートなども、自社で対応するか業者に依頼しなければなりません。

パッケージでの構築

パッケージとは、あらかじめテンプレートと機能が用意されたCMS(Webサイトの作成・管理を一元的に行えるシステム)や、動画配信用の基本的な機能が実装されたシステムなどを利用した、サイト構築方法です。

スクラッチに比べて短期間かつ低コストでサイトを構築できることがメリットです。カスタマイズの自由度は、一般的にはスクラッチより制限されますが、利用するツールによっても異なります。デザインや機能の自由度が高いツールを使えば、自社ブランドのオリジナリティは出しやすくなります。

しかし、スクラッチ同様、セキュリティ面での対策は欠かせません。自社サーバーの脆弱性などが原因でサイバー攻撃を受けるケースもありますので、ネットワーク障害やセキュリティ対策の専門スタッフが必要です。

動画配信サービスの利用

動画配信サービスとは、インターネットを介して動画を配信するクラウド上のシステムのことです。自社でサーバーやソフトウェアを用意する必要がなく、サービスに動画をアップロードするだけで配信できます。

また、YouTubeなどのような無料で利用できるサービスもあり、有料サービスでも手頃な価格で利用できるものがほとんどです。サービスには動画配信に必要な機能が実装されているため、専門知識がなくても契約直後からすぐに利用できるでしょう。

パスワード設定機能や会員管理機能などを利用できる動画配信サービスを活用すれば、動画の公開範囲も簡単にコントロールできますただし、限定公開のためにどのような機能が備わっているかはサービスによって異なるため、事前の確認が必要です。

さらに、動画配信サービスはカスタマイズ性が低く、自社ブランドのオリジナリティを出すのが難しいケースがほとんどです。

動画配信のマネタイズに適したサービスの中でも「PLAY VIDEO STORES」は、使いやすいサービスとして代表的なもののひとつです。

PLAY VIDEO STORESであれば、ネットショップのように動画の配信・販売が行えるオリジナルサイトが簡単に作れます。セキュリティも万全で、決済方法もクレジットカードやキャリア決済などから利用したいものを選択可能です。購入履歴などの顧客データをマーケティングに活用することもできます。

動画販売サービスとは?活用のメリットや選び方を解説

自社の動画配信サイトに必要な機能

動画配信サイトを構築する際には、必要な機能を把握しておくと安心です。動画配信サイトに必要な機能は、大別すると管理者側が利用する機能とユーザー側が利用する機能に分けることができます。

管理者側が利用する機能

動画配信サイトの管理のためには、動画アップロード・ライブ配信・動画埋め込みなどの動画配信に関わる機能が備わっていなければならないのはもちろんですが、ユーザー管理機能やレポート・分析機能も必須です。

なぜなら、「誰が」「どの時間帯に」動画を見ているのかを確認できなければ、動画コンテンツの制作方針が検討できないからです。動画で自社商品・サービスのプロモーションを行う場合、動画の視聴者に関するデータをマーケティングツールと連携できれば、販売戦略にも役立てられるでしょう。

また、オンライン講座の動画配信などを行う場合には、教材をダウンロードできるようにするファイル添付機能も必要になります。

ほかにも動画配信をする上では、セキュリティ対策を万全にすることも欠かせません不正利用やサイバー攻撃などで動画や顧客情報などのデータが流出してしまうと、社会的な信用を失うことも考えられるためです。動画の公開範囲を設定できる限定配信機能や、動画を販売する場合には不正コピー防止機能など、十分なセキュリティ対策機能が備わっているかも確認してください。

<管理者側が利用する主な機能>

  • 動画アップロード機能
  • ライブ配信機能
  • 動画埋め込み機能
  • ユーザー管理機能
  • レポート・分析機能
  • ファイル添付機能
  • 限定配信機能
  • セキュリティ対策機能

ユーザー側が利用する機能

動画配信サイトを継続的に運営するためには、ユーザーが使いやすい機能を実装しておくことも重要です。下記のような機能を備えていない使いにくいサイトでは、ユーザーは自然に離れていってしまいます。

<ユーザー側が利用する主な機能>

  • 会員登録機能・ログイン機能
  • 動画検索機能
  • お気に入り登録・プレイリスト作成機能
  • チャット・コメント・評価機能
  • 決済機能

自分が視聴した動画の履歴や購入した動画コンテンツを管理できる会員登録・ログイン機能、視聴したい動画を探すための検索機能、お気に入り登録・プレイリスト作成機能といった、ユーザーの利便性を高める機能は必須です。

また、ユーザーに動画をきっかけとしたコミュニケーションを楽しんでもらえるような、チャット・コメント・評価機能などを用意しておくこともおすすめします。

動画コンテンツを販売する場合は、想定されるユーザー層が利用しやすい決済機能の導入も必要となるでしょう。

動画配信サービスを活用して、パスワードなどで公開範囲をコントロールしよう

限定公開は YouTubeでもできるものの、動画にパスワードを設定するなど、セキュリティを高く保つ機能はありません。高いセキュリティを実現するためには、パスワードの設定やIPアドレス制限といった機能を備えた動画配信サービスを活用して、動画の公開範囲をコントロールしましょう。

動画配信サービス「ULIZA(ウリザ)」では、動画のパスワード設定はもちろん、一定期間だけ動画に接続できるユニークURLの発行やIPアドレス制限、同時視聴数の制限も可能です。安心のセキュリティ体制で、企業の採用・研修やマーケティングの動画配信などに最適なサービスです。

公開範囲を限定した動画配信を行いたい場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

配信から、ビジネスを加速する。

「 ULIZA 」は様々な事業の可能性を拡げるための配信プラットフォームです。
あらゆるビジネス動画配信を、多彩な機能、専任のチーム体制とともに、
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この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部

動画総合研究所は、動画配信技術の活用による企業のDX推進をお手伝いするためのメディアです。
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