2023.11.09

企業に必要な動画配信システムは?選び方や配信方法を解説

企業に必要な動画配信システムは?選び方や配信方法を解説

研修やセミナー、IRなどで、動画配信システムを利用した情報発信を行う企業が増えています。企業が動画配信を行う場合は、機密情報を扱うことも多く、セキュリティに配慮した動画配信システムを利用する必要があるでしょう。

そこで本記事では、企業向けの動画配信システムの選び方を詳しく解説します。配信方法の種類別の特徴も踏まえて、自社に合った動画配信システムを選んでください。

動画配信システムとは?

動画配信システムは、インターネットを介して動画コンテンツを配信できるサービスのことです。従来、情報の発信というと、テキストや画像が主な手段でした。昨今は文書よりも端的に情報を伝えられるというメリットから、さまざまなシーンで動画が活用されています。

動画配信システムは、YouTubeなどの無料サービスから、有料のクラウドサービスまで多種多様。無料サービスは誰でも気軽に利用できる点がメリットですが、セキュリティには十分な注意が必要です。

有料の動画配信システムが必要な理由

企業向けの動画配信システムはセキュリティ性が高く、情報漏洩に配慮された仕組みがあり、そのための機能が搭載されています。動画のコピーや共有などがしにくく、機密性の高い動画も安心して配信できるでしょう。

企業で動画配信システムを活用するシーンとしては、次のようなもの挙げられます。

<動画配信システムの主な利用シーン>

・全社または各組織内での情報共有

・定例会の動画配信

・トップから従業員へ向けたメッセージ動画配信

・研修・教育用の動画やマニュアルの共有

・社外への動画・コンテンツ提供

・教育コンテンツ動画の配信

・顧客へ向けたウェビナー実施

企業の動画配信は、機密性の高い情報を扱うことが多く、セキュリティには十分な配慮が必要です。さらに、細かい権限の管理機能や柔軟な運用が必要であり、そういった点から企業の動画配信では有料のシステムを利用すると安心でしょう。

自社の動画配信の用途を考え、柔軟に対応できる機能を備えたシステムを選んでください。

動画配信システムを選ぶ際の流れ

動画配信システムを選ぶ際には、次の4つのステップを踏むことで、自社に合ったサービスを選べるでしょう。ここでは、動画配信システムを選ぶ流れをご紹介します。

1. 動画配信システムの導入目的を明確する

まずは、動画配信システムの導入目的を明確にします。導入目的に応じてどのような機能や特徴を持つシステムが必要なのかを整理してください。

例えば、手軽に動画を配信したい場合は、動画配信に特化したシンプルで操作性に優れたシステムが必要です。動画配信だけでなく、ニーズや課題に合わせて長期的に運用したい場合は、動画サイトの構築やシステム開発、撮影・編集など、幅広く対応できるソリューション提供型の動画配信システムが適しているかもしれません。

視聴者とコミュニケーションのために動画配信を利用する場合は、チャット・コメント機能を搭載しており、ポータルサイトの構築もできる動画配信システムがいいでしょう。

2. 動画配信システムの機能を確認する

次に、検討中の動画配信システムで利用できる機能を確認し、導入する目的や課題を解決できるか検討します。最初のステップで洗い出した、必要な機能がそろっているかも確認してください。

例えば、マーケティングを強化したい場合は視聴分析や広告挿入機能があるシステム、自社ですでに持っているシステムに動画配信を組み込みたい場合はタグやAPI連携で簡単に動画を組み込むことができるか、新しく動画配信サービスを始めたい場合は会員管理機能や決済機能を持ったポータルサイトの作成が可能か、などの視点で確認すると良いでしょう。

また、動画配信システムを継続的に利用するために、運用する人が操作をして、使いやすいかどうかを確認することも重要です。無料トライアルやデモ画面などを利用して、実際に使った場合に運用できそうか確認してみてください。

3. 動画配信システム導入時の注意点を確認する

企業が動画配信システムを導入する際には、システムのセキュリティ性や運営会社のサポート体制は必ず確認しておくべき項目です。下記のようなポイントをチェックしてください。

・セキュリティ性

動画配信システムでは、企業の機密情報やユーザー情報も取り扱います。転載や悪用を防ぐためにも、セキュリティ対策が充実しているものを選ばなければなりません。暗号化やアクセス制限などができるかどうかも確認してください。

動画配信のセキュリティの掛け方はさまざまです。どういったセキュリティ方法があるのか、事前に確認する必要があるでしょう。

・サポート体制

動画配信システムの導入時や運用開始後のサポート体制については、確認が必要です。運用会社の実績や導入事例などもチェックして、安心して運用できるか判断してください。

外資系のプラットフォームを利用するとサポートも英語の対応になってしまったという事例もあります。トラブルが起きたときのことを想定し、自社の目的に応じたサポートが受けられるかどうかも確認しておきましょう。

4. 動画配信システムの料金を比較する

動画配信システムの利用料金は、安ければいいというものではありません。必要な機能と要件を兼ね備えた動画配信システムをピックアップした上で、初期費用と月額費用を比較してみましょう。

なお、動画を保存するストレージの容量や月間データ転送量によってプランと料金が異なる場合、オプションプランの追加で料金がかかる場合もあります。

動画配信システム比較で知っておきたい配信方式

動画配信システムを比較する際には、配信方式別の違いを把握することも大切です。自社の動画配信の目的に応じて、どの配信方式が合っているのかを検討してください。

動画配信システムでは、主に「ダウンロード配信」「ストリーミング配信」「プログレッシブダウンロード配信」の3つの配信方式が採用されています。

ダウンロード配信

ダウンロード配信は、動画データをすべて端末にダウンロードしてから再生する配信方法です。一度ダウンロードすれば、オフラインや回線速度が遅い環境でも再生できます。

サーバーへの負荷がかかりにくく、配信のコストを抑えられるほか、配信期間や再生可能期間に制限をかけられるサービスもあるといったメリットがあります。だたし、動画の不正コピーには注意が必要ですし、リアルタイムで映像を配信するライブ配信はできません。また、動画をダウンロードするには、端末側のストレージに空き容量が必要です。

ストリーミング配信

ストリーミング配信は、動画データを分割して、受信した分から順に再生する配信方法です。視聴者がサーバーに事前に用意された動画データにアクセスして、好きなタイミングで動画を再生できる「オンデマンド配信」と、リアルタイムで配信する「ライブ配信」の2種類があります。

また、端末にデータが残らないので、「ストレージが不要で、ファイルサイズの大きい動画も気にせず配信できる」「動画がコピーされにくい」といったメリットがあります。ただし、専用のストリーミングサーバーが必要なため、動画配信システムの利用料は高くなりがちです。動画の再生が通信環境に影響されるという点にも注意が必要です。

プログレッシブダウンロード配信

プログレッシブダウンロード配信は、動画データをダウンロードしながら再生する配信方法です。PCやスマートフォンなどに動画のデータを一時ファイルとして保存しながら再生します。

ストリーミング配信方式よりもシステムの利用料が低い場合が多く、小規模から手軽に動画配信を始められるでしょう。しかし、動画データが端末にダウンロードされるため、ストレージに空き容量が必要ですし、不正コピーを防止する工夫もしなければなりません。

■動画配信方式の違い

ダウンロード配信ストリーミング配信プログレッシブダウンロード配信
ストレージ必要不要必要
動画の保存可能不可能可能
オフライン再生可能不可能ダウンロードしたところまで可能
通信量ダウンロード時に発生再生するたびに発生ダウンロード時に発生

動画配信システムは目的と用途に合うものを選ぼう

動画配信システムの機能やプランは、提供会社によってさまざまです。自社が配信したい動画コンテンツの内容や配信規模に合わせて適切なものを選び、運用していく必要があります。どのようなシステムの導入が望ましいのかを整理した上でサービスを比較検討し、無料トライアルも活用しながら自社にぴったりのシステムを選びましょう。

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この記事の監修者: 動画総合研究所 編集部

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